アウトドアブランドとして世界的な人気を誇るTHE NORTH FACE(ノースフェイス)
しかしその人気の高さゆえに、中古市場やフリマアプリでは偽物(コピー品)が数多く流通しています。

特に

  • バルトロライトジャケット
  • ヌプシジャケット
  • マウンテンジャケット

といった定番・高額モデルは、初心者が見分けるのが難しい精巧な偽物も多く、知らずに購入してしまうケースが後を絶ちません。

この記事では、

  • ノースフェイスとはどんなブランドなのか
  • なぜ偽物が多いのか
  • 本物と偽物の具体的な見分け方

を詳しく解説します。

本記事のテーマ

THE NORTH FACE ザ・ノースフェイス偽物の見分け方|本物との違いを徹底解説

1.THE NORTH FACE ザ・ノースフェイスとは?|世界的アウトドアブランドの基礎知識

2.なぜノースフェイスの偽物が多いのか?

3.ノースフェイス偽物の見分け方【基本編】

4.ノースフェイス偽物の見分け方【バルトロジャケット】

5.中古転売・副業でノースフェイスを扱う人が必ず知っておくべきこと

6.まとめ

1.THE NORTH FACE ザ・ノースフェイスとは?|世界的アウトドアブランドの基礎知識

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)は、1966年にアメリカ・サンフランシスコで誕生したアウトドアブランドです。

👉公式ページ

ブランド名の意味

「ノースフェイス」とは、山の北壁(最も過酷で登頂が困難なルート)を意味します。

この名前には、

「どんな過酷な環境でも信頼できる製品を作る」

というブランド哲学が込められています。

ノースフェイスが支持される理由

  • 登山・極地探検レベルの高機能素材
  • ゴアテックスなど最新技術の積極採用
  • シンプルで街着にも使えるデザイン
  • ストリート・ファッションとの親和性

近年ではアウトドア用途だけでなく、
ファッションアイテムとしての需要が爆発的に拡大しています。

2.なぜノースフェイスの偽物が多いのか?

ノースフェイスの偽物が多い理由は、主に以下の3つです。

① 世界的知名度が高く需要が安定している

ノースフェイスは年齢・性別を問わず人気があり、
中古でも必ず売れるブランドです。

偽物業者にとって「作れば売れる」状態。

② 定番モデルのデザインが比較的シンプル

ロゴ+シンプルなシルエットのため、
見た目だけを真似した偽物が作りやすい

③ フリマアプリ・個人売買が普及した

  • メルカリ
  • ラクマ
  • ヤフオク

などでは、鑑定なしで誰でも出品可能なため、偽物が紛れ込みやすい環境があります。

3.ノースフェイス偽物の見分け方【基本編】

ロゴ刺繍の違いをチェックする

まず最初に確認すべきなのがロゴ刺繍です。

本物の特徴

  • 刺繍が細かく均一
  • 文字の曲線が滑らか
  • 「THE」「FACE」の文字間隔が整っている

偽物の特徴

  • 刺繍が雑
  • 文字の端が歪んだり糸のほつれがある
  • 「R」の文字が潰れている
  • 半円ロゴのカーブが不自然

※特に「E」「R」の形は要チェックポイントです。

タグ(内タグ・洗濯タグ)を確認する

本物のタグ特徴

  • フォントがくっきりしている
  • 日本正規品は自然な日本語表記
  • 品質表示が詳細

偽物によくある例

  • 日本語が不自然(直訳・誤字)
  • フォントが太すぎる or ぼやけている
  • 洗濯表示のアイコンが不正確

「日本語がおかしい」はかなり高確率で偽物です。

👉上記は基準外(偽物の疑い)品の画像です。日本語が不自然です。『必ず”面”ファスナーをとめた状態で…』

型番(品番)で調べる方法

ノースフェイス製品には必ず型番(例:NN02333)が付いています。

確認方法

  1. 内タグの型番を確認
  2. Googleで「型番+THE NORTH FACE」を検索
  3. 公式サイト・正規店の情報と照合

👉公式ページ

偽物の場合

  • 型番が存在しない
  • 別モデルの型番を流用
  • タグと商品が一致しない

型番照合は最も信頼性が高い方法です。

4.ノースフェイス偽物の見分け方【モデル別】

バルトロライトジャケットの見分け方

ノースフェイスの中でも
極寒対応・最高クラスの防寒アウター として位置づけられるダウンジャケット。

同社の有名モデル

  • ヌプシ → 街着寄り・軽量
  • マウンテンダウン → 万能
  • バルトロ → 極寒対応・防寒最優先

バルトロは偽物が最も多いモデルの一つです。

確認方法

✅メインファスナージッパー金具(YKK刻印)

オリジナルのノースフェイスのダウンコートのジッパーは、YKKの刻印が入っています。また厚くしっかりと作られており、金属に刻印された文字も、はっきりと太く、幅広です。

✅胸のブランドロゴ刺繍の確認

偽物の場合、正規品と比べ刺繍が粗く(ほつれなどがあり)、文字のフォントが歪んでいる場合が多いです。

またロゴの右の3つのマーク部分の底のラインが一直線になっていなかったりします。

✅ネックタグの確認

✅洗濯タグと型番の確認

① 品番(型番・モデルコード)

タグの中でも最も重要な情報です。

例:

  • ND92240
  • ND91841
  • ND92340
  • NP61800(ジャケット系※ダウン以外含む)

● 品番の読み方

  • 頭2文字+数字で構成されるのが基本です。
  • 先頭のアルファベットはカテゴリーを示します。
頭文字意味
NDダウンジャケット
NAアパレル(トップス全般)
NPシェルジャケット / マウンテンパーカー
NBボトムス
NYンサレーション系

数字の前半はシリーズや発表年度に関係しています。
例)
ND92240
→ 22=2022年モデル

● 偽物見分けポイント

  • 存在しない品番や、数字の桁が不自然
  • ネット検索しても公式・大手ショップの情報が出ない
  • 「品番 + ノースフェイス」で検索して一致しない

② 表示者(輸入者・販売元)

日本正規品には必ず次のような表記があります。

ゴールドウイン株式会社
THE NORTH FACE

または

株式会社ゴールドウイン

ゴールドウインは日本と韓国における「ザ・ノース・フェイス」の正規ライセンス権を持つ企業 です。
これは単なる販売代理店ではなく、商標権を用いた独占的な展開権です。

「Goldwin Inc.(ゴールドウイン)」のタグが付いているノースフェイス商品=“日本(および一部アジア市場)向けに、ゴールドウインが正規企画・管理して販売しているノースフェイス製品” を意味します。

洗濯タグの近くに並んで付いている “緑色のマークのタグ” は、ゴールドウイン(日本ノースフェイス)が実施している環境配慮・リサイクルプログラムを示すタグ です。

❌ 緑タグが「無い=偽物」ではない

海外モデルや並行輸入モデルには付かない場合が普通です。
あくまで
「日本正規製品である可能性を高める判断材料のひとつ」
という位置付けです。

● 偽物の特徴

  • GOLDWIN の表記がない
  • 英語だけの表記
  • 中国系企業名しか書かれていない
  • 表記フォントが汚い/違和感がある

③ 組成表示(素材の内訳)

バルトロライトダウンジャケットでは以下のように記載されます。

● ここで見るべきポイント

  • ダウン比率
  • 変な混率表示(ダウン50% などは怪しい)
  • 「羽毛」とだけ書かれている粗い表示は偽物率高め

各モデルごとに正規品の素材比率があります、中古品のタグと正規ページの表記を必ず照らし合わせ確認しましょう。

Goldwin オンライン

④ 洗濯表示(ケアラベル)

最新の日本規格(JIS)では「記号アイコン」で表示されます。

左から順番に解説します。

1️⃣ 手洗いのみ可(洗濯機洗い不可)
 水温は弱め、優しく押し洗いするイメージ。

2️⃣ 漂白不可
 塩素系・酸素系漂白剤ともに使用禁止。

3️⃣ タンブル乾燥不可(乾燥機禁止)
 家庭用乾燥機・コインランドリー乾燥は NG。

4️⃣ 平干し
 ハンガーに吊るさず、平らな場所で乾かす。日陰のぬれ平干しがよい。型崩れ防止のため。

5️⃣ アイロン仕上げ禁止
 基本的に④で指示されている 平干し指定を守る必要あり

6️⃣ ドライクリーニング不可
 石油系溶剤などを使った通常のドライクリーニングはできない。

7️⃣ ウェットクリーニング(非常に弱い処理のみ可)
 “W”+二本線は、専門業者による非常に弱いウェットクリーニングのみ可 を意味します。

✔️ 文字表記
「中性洗剤使用」=中性洗剤で洗うこと(弱い洗剤指定)

5.中古転売・副業でノースフェイスを扱う人が必ず知っておくべきこと

ノースフェイスは「副業向きブランド」なのか?

結論から言うと、ノースフェイスは
中古転売・副業に非常に向いているブランドです。

理由は以下の通りです。

  • 知名度が高く回転が早い
  • 定番モデルは相場が安定している
  • 季節需要が読みやすい(秋〜冬)
  • 海外需要も強い(特にダウン系)

一方で、偽物リスクが高い=知識がないと危険という側面もあります。

副業転売で「絶対に仕入れてはいけない」ノースフェイス商品

初心者が避けるべきは、以下のような商品です。

① 出所不明・個人輸入品

  • 「海外で購入」
  • 「並行輸入」
  • 「韓国で買った」

とだけ書かれている商品は、真贋確認が非常に困難です。

② タグ・型番写真がない商品

  • 洗濯タグ未掲載
  • 型番が確認できない
  • ロゴしか写っていない

→ 転売目的では仕入れ不可と判断すべきです。

③ 相場より極端に安い人気モデル

  • バルトロ
  • ヌプシ
  • マウンテンジャケット

これらが異常に安い場合、ほぼ偽物か難ありです。

転売向け|仕入れ時のチェックリスト(実践用)

仕入れ前に、最低限ここを確認してください。

  • ロゴ刺繍は均一か
  • 洗濯タグの日本語は自然か
  • 型番が明確に確認できるか
  • 型番を検索して実在するか
  • 出品者の評価・過去取引は問題ないか

1つでも確認できない項目があれば仕入れない
これが、長期的に稼ぐための鉄則です。

中古転売で「利益が出やすい」ノースフェイスのモデル

安定して利益を狙える定番

  • バルトロライトジャケット
  • ヌプシジャケット
  • マウンテンライトジャケット
  • マウンテンジャケット

→ 回転が早く、価格も崩れにくい。

中級者向け(差別化できる)

  • ヒマラヤンパーカー
  • アンタークティカパーカー
  • Summit Series(サミットシリーズ)

→ 仕入れ判断ができれば高単価・高利益

偽物を仕入れてしまった場合の「転売者としてのリスク」

副業だからといって油断は禁物です。

法的リスク

  • 偽物の販売は商標法違反
  • 知らずに販売しても責任を問われる可能性あり

アカウントリスク

  • メルカリ・ヤフオクのアカウント停止
  • 売上金没収
  • 永久BANの可能性

「知らなかった」は通用しません。

転売向け|安全な仕入れ先の考え方

おすすめ仕入れルート

  • 大手リユースショップ(実店舗)
  • 鑑定付き中古通販
  • 古着専門店(実績のある店舗)

避けたい仕入れルート

  • SNS個人売買
  • 海外フリマ直輸入
  • 無名ECサイト

「安く仕入れる」より
「安全に仕入れる」ことが長期的な利益につながります。

ノースフェイス転売で稼ぐ人が必ずやっていること

  • 型番を即座に検索する習慣
  • 人気モデルの相場を常に把握
  • 偽物情報を定期的にアップデート
  • 利益が薄い仕入れは無理にやらない

結果的に、
「仕入れを断る判断力」こそが最大のスキルになります。

6.まとめ

  • ノースフェイスは人気ゆえに偽物が多い
  • ロゴ・タグ・型番でほぼ見分け可能
  • 人気モデルほど慎重に確認すべき
  • 安さより「確実性」を重視する

正しい知識を持てば、偽物を掴むリスクは大きく減らせます

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