インディアンジュエリー――それは単なるアクセサリーではなく、数百年の歴史と部族の精神、そして作り手の人生が凝縮された“物語を身につける”文化です。
一つひとつの作品には、自然への敬意、家族や仲間へ向けた祈り、そして部族が長い歴史を生き抜いてきた証が込められています。
たとえば、力強いスタンプワークには「勇気」「守護」の意味があり、ターコイズには「旅の安全」や「幸運」の象徴とされてきました。
ジュエリーの模様や天然石の選び方にも、職人それぞれの個性や部族特有の美意識が宿り、同じデザインは二つと存在しません。
さらに近年では、ファッションとしての人気が世界的に高まる一方で、アンティークコレクターやジュエリー愛好家からは、アーティストの背景や制作年代、技術スタイルを読み解く楽しみも注目されています。
そして実は、インディアンジュエリーはアメリカだけの文化ではありません。
日本でも1970〜80年代のアメカジ文化の浸透とともに大きく広がり、現在では日本人アーティストが世界から高く評価される例も増えています。
本記事では、
- インディアンジュエリーの歴史
- 部族ごとの特徴・技法
- 世界的に有名なアーティスト・ブランド
- 日本の人気ブランド
これらを一つずつ丁寧に深掘りしながら、インディアンジュエリーの魅力を余すことなく解説していきます。

本記事のテーマ
インディアンジュエリーのネイティブアメリカンの歴史と人気ブランド総まとめ
1.インディアンジュエリーとは?
2.インディアンジュエリーの歴史を深掘り
3.部族別:インディアンジュエリーの特徴を詳しく解説
4.世界的に有名なインディアンジュエリーアーティスト/ブランド
5.ネイティブアメリカンジュエリーが買えるショップまとめ
6.日本の「インディアンジュエリーインスパイア」ブランドを深掘り紹介
7.まとめ
1.インディアンジュエリーとは?
“装飾品”を超えた、祈りと文化を受け継ぐアート
インディアンジュエリーとは、アメリカ南西部を中心に暮らすネイティブアメリカン(先住民族)が伝統的に作ってきた装飾品の総称です。
代表的な部族には、ナバホ族・ホピ族・ズニ族・サントドミンゴ族などが挙げられ、部族ごとに独自の技法やデザインを発展させてきました。
ただし、“ジュエリー”と聞くとファッション用途をイメージしますが、インディアンジュエリーは本質的にはまったく別物。
それは 祈り・文化・自然観が形になった「お守り」でもあり、部族のアイデンティティそのものを象徴するもの なのです。

①「自然とのつながり」を表すアート
インディアンジュエリーには、自然への深い敬意が込められています。
素材の選び方、石の模様、柄一つにも意味があります。
- ターコイズ:空の色 → 神聖・旅の安全・成功
- サンバースト(太陽):生命の象徴
- 矢のモチーフ:守護・勇気
- アニマルモチーフ:部族ごとの精霊の象徴(ベア=力、イーグル=自由 など)
ネイティブアメリカンの文化では、自然に存在するすべては「スピリット(魂)」を持つとされ、
ジュエリー制作は、自然と調和しながら生きることを忘れないための儀式的行為でもありました。

② アーティストの個性を宿す“唯一無二の一点もの”
インディアンジュエリーでは、多くがハンドメイド。
型に流し込む大量生産ではなく、一つひとつシルバーを叩き、刻み、磨き、石を選んで作ります。
そのため、
- 模様の打ち方
- 刻印(スタンプ)のクセ
- 石の選び方
- シルエットの好み

これらがアーティストごとに大きく異なり、同じ技法でも職人の個性がくっきり表れます。
そして多くのアーティストは、家族や師匠から受け継いだ
- 部族の伝統モチーフ
- 代々伝わる技法
- 家系特有の作風
を守りつつ、現代的なデザインも取り入れながら作品を進化させています。
③ 代表的素材:ターコイズ × シルバーの深い関係
インディアンジュエリーといえば、まず思い浮かぶのがターコイズとシルバーの組み合わせ。
実はこの組み合わせにも歴史的な背景があります。
■ ターコイズ(トルコ石)

ネイティブアメリカンにとって最も神聖な石。
「天(スカイ)と地をつなぐ石」とされ、友情や繁栄の象徴でもあります。
鉱山ごとに色や模様が異なるため、
- キングマン
- ビズビー
- スリーピングビューティー
など、産地による価値の違いも魅力の一つです。
■ シルバー(銀)
実は、ネイティブが銀を使い始めたのは19世紀後半。
それ以前は貝殻や骨が主流で、シルバー技法はメキシコの銀細工文化の影響が大きいと言われます。
しかし、使い始めてからわずか数十年で驚異的な発展を遂げ、
「スタンプワーク」「オーバーレイ」「クラスターワーク」といった高度な技術が確立しました。
④ 部族によってまったく異なる技法
インディアンジュエリーの面白さは、部族による技法の違いにあります。
ほんの一部を挙げると…

- ナバホ族
- 最も歴史が深く、重厚感のあるシルバーとターコイズ
- スタンプワーク、コンチョベルトなど迫力ある仕上がり
- ホピ族
- オーバーレイ技法の最高峰
- 精緻な影絵のようなデザイン
- ズニ族
- インレイ(石象嵌)が得意
- 小さなターコイズを花のように配置したクラスターデザイン
同じ“インディアンジュエリー”でも部族が違えばまったく別物。
違いを楽しむのがコレクションの醍醐味です。
⑤ 近年高まるアートとしての価値
インディアンジュエリーは、今や単なるファッションを越え、
「アメリカの民族アート」として世界的に評価されています。
- スミソニアン博物館で展示
- 著名アーティストの作品がオークションで高額落札
- ターコイズの枯渇による価値上昇
- ヴィンテージ(1940〜70年代)の人気高騰
特に日本では、70〜80年代のアメカジ文化の影響もあり、
現在でもコアなファンが多く、中古市場も非常に活発です。

2.インディアンジュエリーの歴史を深掘り
インディアンジュエリーの歴史をたどると、じつに奥深い文化の発展が見えてきます。
2-1. 1500年代以前:石・貝殻の装飾文化
南西部の部族は、古くから貝殻(アバロンやスパイニーオイスター)、石、骨を使い、祈りや祭礼のための装飾品を作っていました。
特にサントドミンゴ(現ケワ)のシェルビーズは、北米最古の装飾文化とも言われています。
2-2. 1500〜1700年代:スペイン人から銀細工が伝わる
銀細工の技術は、植民地時代にスペイン人から伝わりました。
最初に銀細工を習得した部族は「ナバホ族」。
ここから、現代につながるシルバージュエリー文化が始まります。
2-3. 1800年代後半:ターコイズの採掘が本格化
アリゾナ・ネバダ・ニューメキシコ州ではターコイズ鉱山が次々に発見されます。
ターコイズは「空の石」として部族に神聖視され、
銀 × ターコイズ という現在のスタイルが確立。
2-4. 1900〜1950年代:観光文化で世界へ
鉄道の発展により、観光客向けのジュエリー(ツーリストジュエリー)が人気に。
この時期に、
- ズニ族 → インレイ(象嵌細工)
- ホピ族 → オーバーレイ技法
といった部族独自の技術が確立。
2-5. 1960〜70年代:ヒッピー文化とアメカジで大ブーム
ヴィンテージ市場における評価が高まり、現在はアートピースとして美術館に収蔵される作品も増えています。
3.部族別:インディアンジュエリーの特徴を詳しく解説
インディアンジュエリーの魅力の一つは、部族ごとにデザイン・技法・文化的意味がまったく異なる点です。
同じ「ナバホ」「ホピ」「ズニ」といっても、背景や使う石、加工方法、モチーフの意味まで違うため、コレクションする楽しみも格別です。
◆ ナバホ族(Navajo) – 力強さと存在感の象徴

出典:Wikipedia
概要
ナバホ族はアメリカ南西部最大の部族で、インディアンジュエリーの中でも最も歴史が深いとされます。
シルバー細工を最初に習得したのもナバホ族で、19世紀後半にスペインやメキシコから伝わった銀細工技術を独自に発展させました。
特徴
- 厚みのある銀板を叩いて作る「スタンプワーク」が中心
- 大粒ターコイズやジェットを用いた大胆なデザイン
- バングル、リング、コンチョベルトなど、存在感のあるアイテムが多い
- 自然や動物、宗教的象徴をモチーフにすることが多い
文化的意味
ナバホ族のジュエリーは「守護」「勇気」「家族の絆」を象徴することが多く、身につけることで精神的な力を得る意味もあります。
現代での評価
ヴィンテージや名工の作品は、オークションで高額落札されることもあり、コレクター人気は非常に高いです。
◆ ズニ族(Zuni) – 精密で繊細な宝飾芸術

出典:Wikipedia
概要
ズニ族はニューメキシコ州を中心に暮らす部族で、宝石細工の技術に優れています。
「インレイ(象嵌細工)」と呼ばれる技法で、小さな天然石を組み合わせて模様を作るのが特徴です。
特徴
- インレイ技法:ターコイズ、コーラル、ジェットなどを細かく削り合わせる
- クラスターワーク:小さな石を花や星のように並べる
- 細かく精密な作業のため、ジュエリー全体は小ぶりで日常使いしやすい
- 色彩の美しさ、形の精巧さが際立つ
文化的意味
ズニ族のジュエリーには、「繁栄」「平和」「調和」の願いが込められています。
石の配置や色の組み合わせにも、部族ごとの伝統的な意味が反映されています。
現代での評価
ズニ族の作品は女性に人気が高く、繊細で美しいアートジュエリーとして高く評価されています。
◆ ホピ族(Hopi) – 精神性と芸術性の融合

出典:Wikipedia
概要
ホピ族はアリゾナ州北東部に居住し、ジュエリーに「宗教性」「精神性」を重視する部族です。
特に「オーバーレイ(銀板を二重にして模様を浮き出す技法)」を得意としています。
特徴
- オーバーレイ技法:シルバー板を重ね、模様を切り抜き黒化することで浮き上がらせる
- 精神性の高いモチーフ(太陽、雨、精霊など)を用いる
- 緻密で美術品のような仕上がり
- 石はあまり多用せず、銀細工そのものの美しさを重視
文化的意味
ホピ族のジュエリーは、「祈りのジュエリー」とも呼ばれ、神聖な儀式や日常の守護として身につけられてきました。
現代での評価
美術館に収蔵されることも多く、アートジュエリーとしての価値は非常に高いです。
◆ サントドミンゴ族(Kewa) – 古代の伝統を今に伝えるビーズ文化

概要
サントドミンゴ族(旧称ケワ族)は、ニューメキシコ州北部の古代ビーズ文化を受け継ぐ部族です。
貝殻や小石を用いたモザイク状の装飾が特徴で、ジュエリーの起源に近い文化を持っています。
特徴
- シェルビーズやターコイズ、コーラルをモザイク状に並べる
- 色彩豊かで、民族的な素朴さが魅力
- ネックレスやブレスレットなど、ビーズ主体のアイテムが中心
文化的意味
サントドミンゴ族のジュエリーは、「伝統の継承」「部族のアイデンティティ」を象徴します。
現代での評価
民族色が強いため、コレクターや文化愛好家に人気。現代アートやファッションとしても注目されています。
◆ 部族ごとの比較表
| 部族 | 主な技法 | 代表素材 | デザインの特徴 | 文化的意味 | 現代評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| ナバホ族 | スタンプワーク | シルバー、ターコイズ | 大胆・力強い | 勇気、守護 | ヴィンテージ人気、コレクター向け |
| ズニ族 | インレイ・クラスターワーク | ターコイズ、コーラル | 精密・小ぶり | 繁栄、調和 | 女性人気、高級宝飾として評価 |
| ホピ族 | オーバーレイ | シルバー | 精緻・芸術性重視 | 祈り、神聖 | 美術館収蔵レベル |
| サントドミンゴ族 | ビーズモザイク | シェル、ターコイズ、コーラル | 民族的・色彩豊か | 部族の伝統継承 | コレクター・文化愛好家向け |
このように、部族ごとに技法・デザイン・意味が異なるため、インディアンジュエリーの世界は非常に奥深いのです。
どの部族のジュエリーを選ぶかで、身につける人の印象や価値観も変わってきます。
4.世界的に有名なインディアンジュエリーアーティスト/ブランド
以下は、世界で高い評価を受けるトップクラスのアーティストやブランドです。
投資価値が高く、日本でも入手困難な作品も多いです。
■ Fred Peshlakai(フレッド・ペシュラカイ)

出典:FOUR WINDS GALLERY
ナバホ族の伝説的マスター。インディアンジュエリーの歴史そのもの。
● 背景
1880年代~1900年代前半に活躍した、ナバホ族初期シルバースミスの最高峰。
ナバホジュエリーの“古典期”を築いた中心人物で、後世のアーティストへの影響は計り知れません。
● 作風・技法
- 初期ナバホのスタンプワークを芸術の域へ押し上げた人物
- シルバーの叩き出し技術が卓越
- 古典的なターコイズ・セット技法の基礎を確立
- 緻密ながら大胆な構図が特徴
● 代表作

出典:FOUR WINDS GALLERY
- マッシブシルバーのバングル
- 天然ターコイズを使ったペンダント
- シンプルながら神聖性を感じるスタンプバングル
● 世界的評価
「インディアンジュエリー界の至宝」と呼ばれるほど評価が高い。
美術館級の扱いで、オークションでは 100万円〜数百万円 の値がつくことも。
● 市場価値
現在はヴィンテージ市場でも入手困難。
状態の良い作品は世界中のコレクターが奪い合うレベル。
■ Kenneth Begay(ケネス・ベゲイ)
“ナバホモダン”を作り上げた革新的デザイナー。
● 背景
20世紀中盤に活躍し、ナバホジュエリーに“ミッドセンチュリー・モダン”の感性を取り入れた革新者。
アメリカ工芸の発展にも大きな影響を与えました。
● 作風
- 無駄を削ぎ落としたシンプルで美しいデザイン
- 洗練されたラインと造形美
- スタンプよりもシルバーのフォルムを重視
● 代表作

- プレーンシルバーバングル
- ミッドセンチュリーデザインのリング
- シンプル構成のシルバーペンダント
● 世界的評価
“ナバホモダンの父”と呼ばれ、アート業界からの評価が非常に高い。
アメリカの主要美術館にも作品が収蔵されている。
● 市場価値
ミッドセンチュリー系コレクターからの人気も高く、
市場価格は数十万〜100万円クラスが中心。
■ Charles Loloma(チャールズ・ロロマ)

出典:Wikipedia
ホピ族史上最大の巨匠。世界の美術館が収蔵するアーティスト。
● 背景
1912年生まれ。ホピ族の伝統技法を超え、芸術としてのインディアンジュエリーを確立した人物。
ロロマ以降、インディアンジュエリーが“アート作品”として国際的に認められる時代が開けました。
● 作風
- ターコイズ以外の希少石(ラピス、サンゴ、アイボリー、スギライトなど)を大胆に使用
- 斬新な立体構造
- ゴールド×天然石の高級感あるコンビネーション
- 色彩感覚が唯一無二
● 代表作

- ゴールドと石の“ステップデザイン”リング
- 多種多様な石を積層したバングル
- アート作品としての大型ジュエリー
● 世界的評価
ロロマ作品はMoMAをはじめ世界の美術館が収蔵。
インディアンジュエリー界では神格化された存在。
● 市場価値
1点数百万円以上も珍しくない。
オークションに出れば確実に話題になる超プレミア作品。
■ Lee Yazzie(リー・ヤジー)/Raymond Yazzie(レイモンド・ヤジー)


ナバホ族兄弟。現代インディアンジュエリーの最高峰アーティスト。
● 背景
ヤジー兄弟は、卓越した精密技術と芸術性で世界中のコレクターを魅了。
現代インディアンジュエリーの“頂点”と呼ばれる存在です。
● 作風
- 超精密なクラスターワーク
- 完璧なシルバーライン
- 天然石の色・形を最大限に活かす天才的構成
- 詩的でスピリチュアルなデザイン
● 代表作

- 大型ターコイズのクラスターバングル
- 精密インレイのペンダント
- 美術品レベルのネックレス作品
● 世界的評価
世界のトップコレクターが指名買いするほど人気。
ナバホ族の伝統を継承しながらも、芸術として昇華した存在。
● 市場価値
作品は基本 100〜500万円台クラス。
希少石を使ったハイエンド作品はさらに高額。
■ Cippy Crazy Horse(シッピー・クレイジーホース)

サントドミンゴ族を代表する名匠で、“彫刻的ジュエリー”の旗手。
● 背景
サントドミンゴ(ケワ)族の名家出身。
一族に伝わる金属加工技術を現代に継承しながら、彫刻的で重厚なスタイルを確立。
● 作風
- 厚みあるシルバーを彫刻のように削り出す
- 立体的で存在感あるフォルム
- 民族的モチーフ × 現代アートの融合
● 代表作

- 厚みが特徴的なバングル
- 彫り込みの深いシルバーリング
- トーテムや精霊をモチーフにしたシルバーペンダント
● 評価
ファッション界からも注目され、
雑誌やスタイリストが取り上げることも多い人気アーティスト。
● 市場価値
近年人気急上昇で、価格も上昇傾向。
特に初期作品は 高額取引が多い。
5.ネイティブアメリカンジュエリーが買えるショップまとめ
SilverTQ

- 約1978年創業、オンラインストアは2017年から運営。ナバホ/ズニ/ホピ/プエブロ系アーティストのハンドメイド作品を扱っています。
- ターコイズや天然石、スターリングシルバーなど本格素材を使用。ひとつひとつ職人による「一点もの」が多く、ヴィンテージ感やユニーク性を求める人に◎。
- 国際配送(UPS Worldwide など)対応 — 日本を含む世界各国への発送実績あり。副業で海外ジュエリーを扱いたい人に向いています。
- 卸売りプログラムあり(初回最低購入条件あり) — 事業として仕入れる場合はこちらが利用可能。
Perry Null Trading Company

- 1939年創業の老舗。ネイティブアメリカンの熟練アーティストと直接取引しており、ナバホ/ズニなど伝統的な技法で作られた本物志向のジュエリーを扱っています。
- ネックレス、ペンダントなど、比較的高級〜本格ラインの作品が多く、質の高さと「本物のハンドメイド」を重視する場合に適しています。
- 海外配送や通販対応をしているので、日本からの仕入れも相談できる可能性あり。
Thunderbird Jewelry Co.

- 1974年からネイティブアメリカンジュエリーと工芸品の卸売を手がける老舗。ナバホ、ズニ、プエブロの職人によるシルバーアクセサリー/ビーズワークなどを大量に取り扱っています。
- ブレスレット、リング、ペンダント、ネックレスなど幅広いアイテム展開。まとまった量を仕入れる人には卸売割引あり。
- 本格西洋ジュエリーとして扱いたい、ショップ卸や転売を目指す人に向いています。
Shiprock Trading Post

- 1894年創業の老舗交易所。その卸売プログラムでは伝統的なネイティブアメリカンジュエリー/クラフトをまとめて仕入れられます。
- 指輪・ブレスレット・ネックレスだけでなく、ラグ(織物)や陶器、フォークアートなども扱っており、ジュエリー以外の雑貨も含めたショップ展開を考える人におすすめ。
6.日本の「インディアンジュエリーインスパイア」ブランドを深掘り紹介
これら日本ブランドの作品は、厳密にいうと実際にネイティブアメリカン部族が作ったものではなく、あくまで「ネイティブジュエリーのデザイン/技術“風”を取り入れた日本国内のシルバーアクセサリー」。この点は認識しておくべきことです。
本来「インディアンジュエリー」の価値は、部族の伝統技法、素材、文化的背景、そして地域との結びつきに大きく依存します。
goro’s(ゴローズ)

- 創始者は 高橋吾郎(通称ゴローさん)。1971年に東京・原宿でブランドを立ち上げました。
- 高橋氏は1960年代にアメリカでネイティブアメリカン文化と銀細工技術に触れ、現地部族との強い繋がりと信頼関係を築きました。帰国後、それらの経験をもとに日本独自のシルバーアクセ文化を築いた ― いわば「日本におけるインディアンジュエリーの草分け」的存在。
- 特徴は「イーグルのフェザー」モチーフやレザーとの組み合わせなど。ネイティブのモチーフを取り入れたデザインで、日本ならではのクラフト感とアメカジ/ストリートの融合が見られます。
First Arrow’s(ファーストアローズ)
1996年、東京で銀細工職人 伊藤一也 によって設立。ネイティブアメリカンのアートからインスピレーションを受けながら、日本国内で制作を行っているブランド。
全アイテムがハンドメイドで、950シルバー(銀95%+銅5%)など高品質な素材を使っており、質感・耐久性・デザイン性を重視。
太陽(Sun)、イーグルの羽(Feather)、矢じり(Arrowhead)など、ネイティブ調モチーフをモチーフにしており、「自然・古代・精神性」といったテーマが作品に込められています。
リンクリンクTADY&KING(タディアンドキング)
- TADY&KING は、ゴローズの創始者 高橋吾郎氏の弟子であった職人たちを起点とするブランド。つまりゴローズの影響を強く受け継ぎつつ、独自の世界観で展開されています。
- シルバーアクセを中心に、フェザーやネイティブモチーフのアイテムを展開。ゴローズや First Arrow’s とはまた違った個性とファン層があります。
- ネイティブジュエリー風のスタイルを求める人にとって、日本国内で比較的手に入りやすい選択肢の一つです。
7.まとめ
インディアンジュエリーは「歴史 × アート × 文化」を身につける楽しさがある
インディアンジュエリーは、単なるアクセサリーではなく、
- 何百年の歴史
- 部族ごとの技法
- 天然石の美しさ
- 職人の魂
- 文化的背景
といった、複合的な魅力がつまった“文化そのもの”です。
さらに日本ブランドも、ネイティブ文化に敬意を払いながら独自の進化を遂げています。
これからインディアンジュエリーを楽しみたいという人にとって、本記事がその第一歩となれば幸いです。
おすすめ記事
【2025年最新】POPMART LABUBU(ラブブ)が大人気!魅力・偽物見分け方まで徹底解説
→Labubu(ラブブ)人気ランキング10選|最新フィギュア・ぬいぐるみの購入・再販情報入手方法
→ラブブ(Labubu)とは?誕生の歴史とデザイナーKasing Lung、POPMARTによる世界的ヒット戦略

