2025年も日本のマンガ界は国内外で大きな盛り上がりを見せています。
講談社漫画賞や次にくるマンガ大賞などの国内主要アワードに加え、海外では「American Manga Awards」など新たな賞も注目を集めています。
本記事では、2025年の受賞作まとめ・ノミネート・海外トレンド分析をジャンル別にわかりやすく紹介します。
本記事のテーマ
【2025年最新】日本＆海外漫画アワード受賞作まとめ｜受賞作品・ノミネート作・最新トレンド完全ガイド
１．2025年の主要マンガアワード総まとめ
２．ジャンル別 受賞作・ノミネート作品TOP10一覧
３．海外で注目された日本マンガ2025ランキング
４．2025年のマンガ潮流と市場トレンド分析
５．人気急上昇＆読者評価が高い注目の漫画5選｜今読むべき話題作を厳選紹介
６．まとめ：2025年は「グローバル・マンガ元年」
１．2025年の主要マンガアワード総まとめ
2025年に開催された、注目度の高い日本の漫画賞を一挙に紹介します。
それぞれのアワードには独自の選考基準があり、受賞作は“今読むべき作品”として高く評価されています。
🔸講談社漫画賞（第49回）
出典：KODANSHA 公式ページ
日本を代表する出版社・講談社が主催する老舗アワード。
少年、少女、一般の3部門に分かれ、それぞれのカテゴリで“最も優れた作品”が選出されます。
2025年の受賞作は以下の通り：
少年部門：『バーサス（Versus）』／原作：ONE 漫画：あずま京太郎
少女部門：『恋せよまやかし天使ども』／卯月ココ
一般部門：『ヒストリエ』／岩明均
どの作品もストーリー性と作画クオリティの両立が高く評価され、今後のアニメ化・海外展開にも期待が集まっています。
🔸次にくるマンガ大賞 2025
出典：次にくるマンガ大賞 2025 公式ページ
読者投票によって「今後ブレイクが期待される作品」を決定する話題の賞。
2025年は特にウェブ発作品の勢いが目立ちました。
受賞結果：
コミックス部門：『魔男のイチ』
ウェブマンガ部門：『サンキューピッチ』
これらの作品は、SNSでの話題性・読者の共感力・キャラクター人気の高さなど、時代の空気を象徴するヒット作となっています。
🔸マンガ大賞 2025（一般選考）
出典：マンガ大賞2025 公式ページ
書店員や出版関係者による選考で、「いま一番おすすめしたいマンガ」を決定。
2025年は社会テーマ×人間ドラマ系作品が上位を占め、読後の余韻を残すタイプの作品が多くランクインしました。
2025大賞 『ありす、宇宙までも』
2位 『路傍のフジイ』
3位 『ふつうの軽音部』
4位 『図書館の大魔術師』
5位 『どくだみの花咲くころ』
6位 『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから（※ただし好感度はゼロ）』
7位 『女の園の星』
8位 『COSMOS』
9位 『この世は戦う価値がある』
10位 『ドカ食いダイスキ！ もちづきさん』
🔸海外アワード：American Manga Awards 2025
英語圏の出版社・書店関係者が選ぶ“翻訳マンガ”の表彰イベント。
2025年は以下の作品が受賞しました。
Best New Manga：『The Guy She Was Interested In Wasn’t a Guy at All』
Best Continuing Manga：『Chainsaw Man』
Best Manga Artist： Tatsuki Fujimoto（藤本タツキ）
海外では多様性やジェンダー表現に関する作品が注目され、「日本マンガ＝多様な感情を描く表現媒体」として再評価されています。
２．ジャンル別 受賞作・ノミネート作品TOP10一覧
ここでは、2025年に注目された作品をジャンル別にランキング形式で紹介します。
🧑🚀【少年マンガ部門】
王道バトル・友情・成長物語の系譜を引き継ぎつつ、新しいテーマ性を持つ作品が増加しています。
受賞作：
ノミネート作品TOP10例：
１）『ワンピース』
２）『僕のヒーローアカデミア』
３）『ブルーロック』
４）『怪獣8号』
５）『呪術廻戦』
６）『アオのハコ』
７）『ダンダダン』
８）『SAKAMOTO DAYS』
９）『逃げ上手の若君』
１０）『マッシュル -MASHLE-』
📈 トレンド解説：
バトル要素に「心理」「チーム戦略」「SF設定」を融合するスタイルが主流。SNSや海外翻訳での人気も高いです。
👩🎤【少女マンガ部門】
恋愛だけでなく、“自己実現・友情・SNS時代のリアル”を描く作品が注目。
受賞作：
『恋せよまやかし天使ども』（講談社漫画賞 少女部門）
注目作TOP10例：
１）『山田くんとLv999の恋をする』
２）『わたしの幸せな結婚』
３）『ゆびさきと恋々』
４）『古屋先生は杏ちゃんのモノ』
５）『日々蝶々』
６）『ひるなかの流星』
７）『青の花 器の森』
８）『消えた初恋』
９）『この恋はこれ以上綺麗にならない。』
１０）『なめて、かじって、ときどき愛でて』
💡 トレンド解説：
Z世代のリアル恋愛観を反映した作品が台頭。アニメ・ドラマ化が多く、SNSで拡散される“共感型少女マンガ”がブームです。
🧑🏫【一般・青年マンガ部門】
歴史、社会問題、心理描写など、読後に考えさせられる作品が高評価。
受賞作：
『ヒストリエ』（講談社漫画賞 一般部門）
注目作TOP10例：
１）『ブルーピリオド』
２）『葬送のフリーレン』
３）『ダーウィン事変』
４）『ミステリと言う勿れ』
５）『金の国 水の国』
６）『地図にない場所』
７）『スキップとローファー』
８）『ヴィンランド・サガ』
９）『プラチナエンド』
１０）『ダンジョン飯』
📊 トレンド解説：
“生き方・倫理・哲学”など深いテーマを扱う作品が強く、海外でもアート作品として高く評価されています。
💻【ウェブマンガ部門】
SNS発・Webtoon形式の人気が加速。読者と直接つながる“デジタル発ヒット”が主流に。
受賞作：
『Strikeout Pitch』（次にくるマンガ大賞 Web部門）
注目作TOP10例：
１） ケントゥリア
２） お求めいただいた暴君陛下の悪女です
３） シバつき物件
４） 全部救ってやる
５） ドカ食いダイスキ！ もちづきさん
６） かみさまキツネとサラリーマン
７） 限界OL霧切ギリ子
８） 訳アリ心霊マンション
９） ゴーストフィクサーズ
１０） MAD
１１） 竜送りのイサギ
１２） 魔女と傭兵
１３） モノクロのふたり
１４） 無自覚ちゃんとオトメな男
１５） おかえり、初恋。
１６） ドラマクイン
１７） となりの席のヤツがそういう目で見てくる
１８） 大人大戦
１９） 英雄機関
💻 トレンド解説：
スマホで読む「縦読みWebtoon形式」が急拡大。韓国・中国系Webtoonとのクロス展開も増加中。
３．海外で注目された日本マンガ2025ランキング
2025年は日本マンガが世界で再び大ブームに。特に英語圏では“翻訳マンガ市場”が前年比120％成長を記録しました。
注目の海外受賞・人気作：
『Chainsaw Man』
『Jujutsu Kaisen』
『Attack on Titan（進撃の巨人）』完結巻が再評価
『The Guy She Was Interested In Wasn’t a Guy at All』が新人賞を受賞
🌐 海外トレンド：
- LGBTQ+やダイバーシティをテーマにした作品の受賞が増加
- デジタル配信（MANGA Plus・Crunchyroll Manga）が主流化
- “日本マンガ×AIアート”が注目の新分野に
４．2025年のマンガ潮流と市場トレンド分析
2025年のマンガ市場は「デジタル化（Webtoon化）＋AI支援制作＋SNS発のバズ経路」が主要ドライバーになり、グローバル化（同時配信・翻訳・海外プラットフォーム連携）が従来の印刷中心のエコシステムを大きく書き換えつつあります。
これにより「発掘→出版→映像化→海外展開」のサイクルが短縮され、作家の多様な参入経路が確立されています。
主要トレンド
- AI作画技術の導入：作家支援ツールとして普及。作画スピードが飛躍的に向上。
- Webtoonフォーマット化：縦読み形式でのグローバル配信が主流に。
- SNS主導ヒット：XやTikTokでバズる → 出版化 → アニメ化という新ルート。
- 個人作家の台頭：同人・SNS発マンガがアワード常連化。
AIツールの普及と“作家支援”の実務化
- AIは“完全自動”ではなく、作家の効率化ツールとして急速に導入されています。プロット生成・下絵作成・背景補助・トーン処理など、制作工程の時間短縮とコスト削減に寄与。専門のAIマンガ生成ツール市場も立ち上がってきています。
デジタル配信と“縦読み（Webtoon）”フォーマットの台頭
- 縦スクロール形式（Webtoon）はスマホ視聴に最適化されており、ユーザー滞在時間とリテンションが高い。WEBTOON（LINE Webtoon）や他の縦読みプラットフォームはグローバル課金・広告収益を強化しており、日本市場でも定着が加速しています。大手がスタジオ連携でアニメ化プロジェクトを多数発表している点も見逃せません。
SNS（X/TikTok/LINE/YouTube）経由での“発見→拡散”エコシステム
- 短尺動画（TikTok）、縦型画像投稿、X（旧Twitter）のスレッド解説などが、読み手の導線として強力。読者発のバイラルが出版社の編集部に直接届き、新規連載や単行本化の判断材料になる事例が増えています。
- 日本国内ではLINE・YouTube・Xが強く、若年層の動向はTikTokが牽引しています。
５．人気急上昇＆読者評価が高い注目の漫画｜今読むべき話題作
2025年は話題作が次々と登場し、漫画業界はさらに盛り上がりを見せています。
その中でも、SNSでの口コミ・書店ランキング・アワード受賞など、複数の指標で人気が急上昇している作品を厳選してまとめました。
「次に読むマンガを探している」
そんな読者の方におすすめのラインナップです。
✅ 1. 君と宇宙（そら）を歩くために
著者：泥ノ田 犬彦（アフタヌーン）
ジャンル：青春・ヒューマンドラマ
関連トピック：『このマンガがすごい！2025』オトコ編1位
📝 作品の魅力
不器用な高校生2人が“普通じゃない自分”と向き合いながら、友情を深めていく青春物語。
「生きづらさ」「孤独」「自己肯定感」など、Z世代が抱えるテーマを繊細に描き、高い共感性を獲得しています。
✅ なぜ人気？
- 書店員絶賛、各マンガ賞で上位
- キャラ同士のぶつかり合い・成長がエモい
- 海外翻訳版も準備中で世界的ヒットの予兆
✅ 読者の声
「久しぶりに刺さる青春漫画」
「読むと胸がぎゅっとする、でも前向きになれる」
✅ 2. おひとり様には慣れましたので。婚約者放置中！
著者：晴田 巡（原作：荒瀬 ヤヒロ）
ジャンル：恋愛・異世界・令嬢もの
関連トピック：書店員が選ぶおすすめコミック2025 第1位
📝 作品の魅力
伯爵令嬢なのに“おひとり様満喫中”のヒロインが、婚約者との関係と自分自身の幸せを見つめ直していく物語。
令嬢ものにありがちな“依存型恋愛”とは真逆で、自立した女性主人公が魅力です。
✅ なぜ人気？
- 「自分のペースで恋と人生を楽しむ」新時代ヒロイン
- かわいい作画＋軽快な会話劇で読みやすい
- 女性読者の共感・口コミによる人気拡大
✅ 読者の声
「主人公のマイペースさが最高」
「令嬢ものだけど新鮮！」
✅ 3. 写らナイんです
著者：コノシマ ルカ（少年サンデー）
ジャンル：ホラー×学園×青春
関連トピック：書店員おすすめランキング入り
📝 作品の魅力
“写真に霊が写らない体質”を持つ主人公とオカルト部の仲間たちが、日常の不思議に向き合う学園ホラー。
恐怖演出だけでなく、キャラクターの絆や青春の甘酸っぱさが丁寧に描かれています。
✅ なぜ人気？
- ホラー初心者でも読める“優しい怪異”の描き方
- キャラの掛け合いが面白い
- コミカル×怖いのバランスが絶妙
✅ 読者の声
「怖いけどやめられない！」
「キャラがとにかく愛おしい」
✅ 4. その着せ替え人形は恋をする
著者：福田 晋一
ジャンル：青春・コスプレ・ラブコメ
関連トピック：2025年 学園・青春マンガ部門 1位
📝 作品の魅力
コスプレ好きのギャルと、超真面目な人形職人少年。
正反対の2人が、コスプレ制作を通じて距離を縮めていく恋と成長のストーリー。
✅ なぜ人気？
- コスプレ文化を丁寧に描いた“新しい青春漫画”
- 主人公2人の距離感が尊い
- SNSでイラスト・コスプレ再現がバズり続けている
✅ 読者の声
「読み始めて一気にハマった」
「登場人物がみんな魅力的」
✅ 5. 怪獣8号
著者：松本 直也（ジャンプ＋）
ジャンル：バトル・アクション・SF
関連トピック：アニメ化で再注目／海外人気急上昇
📝 作品の魅力
“怪獣を討伐する側”ではなく、主人公が“怪獣に変身できる存在”という逆転構造が最大の魅力。
王道の熱い戦いと大人の葛藤が融合した、世代を問わず人気のアクション作品です。
✅ なぜ人気？
- アニメ化で認知度が一気に拡大
- 海外ファンコミュニティでも話題ランク急上昇
- 王道バトル＋ヒューマンドラマの黄金比
✅ 読者の声
「泣ける戦いが多い」
「主人公の成長が熱すぎる」
６．まとめ：2025年は「グローバル・マンガ元年」
2025年は、日本マンガが“世界共通言語”としてさらに広がった一年でした。
印刷媒体からWeb配信、さらにAI・海外展開へと、創作と読書の形が変わる節目の年でもあります。
これからのマンガ市場は、
📱「デジタルプラットフォーム」＋🌍「グローバル読者」＋🤖「AI支援」
この3つが融合する新時代へ。
2026年のアワードでは、さらに多様なテーマ・表現・作家が登場することでしょう。
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