なぜ今「ロンシャン」の真贋が話題?
ロンシャン(LONGCHAMP)は、シンプルで上品なデザインと機能性の高さで、日本国内はもちろん世界中の女性から愛されるフランスのバッグブランドです。
特に代表作「ル・プリアージュ」は、軽量かつ折りたたみ可能な便利さが受け、多くの人が日常使いしています。
しかしその人気ゆえに、偽物(コピー品)も多数出回っており、特にフリマアプリや海外通販サイトで誤って購入してしまうケースが増えています。
この記事では、本物と偽物の見分け方を画像付きでわかりやすく解説するとともに、ロンシャンのブランド概要や人気ラインの魅力も紹介します。

本記事のテーマ
【見分け方完全ガイド】ロンシャンの偽物を回避する5つのチェックポイント|本物との違いを徹底解説!
1.【ブランド解説】ロンシャン(LONGCHAMP)とは?
2.人気バッグラインの紹介【定番から上位モデルまで】
3.ロンシャン(LONGCHAMP)本物と偽物の見分け方5選
4.プロによる評価サービスの利用
5.まとめ
1.【ブランド解説】ロンシャン(LONGCHAMP)とは?
ロンシャンは1948年にジャン・キャスグランによって創業された、フランス・パリ発の老舗ブランドです。創業当初は革巻きのパイプ製造からスタートし、1960年代には革小物やバッグの製造を開始。
高品質な素材とフランスらしい洗練されたデザインで、徐々に世界的な人気を獲得していきました。

ブランド名の由来
「ロンシャン」は、パリ近郊にある有名なロンシャン競馬場にちなんで命名されています。スピード感・気品・伝統をブランドの精神として表現していると言われています。
2.人気バッグラインの紹介【定番から上位モデルまで】
● Le Pliage(ル・プリアージュ)

ロンシャンの代名詞ともいえるライン。ナイロンとレザーを組み合わせた軽量バッグで、折りたたんでコンパクトに収納できるのが特徴。
【特徴】
- ナイロン製のボディ
- レザーのフラップとハンドル
- 折りたたみ可能な設計
- サイズ・カラー展開が豊富
● LE Roseau(ル ロゾ)

竹の節のような金具「トグル」が印象的な高級感あるレザーバッグ。ビジネスシーンでも活躍する上品さが魅力。
【特徴】
- 上質なレザー使用
- 中央に金属製トグルの留め具
- 自立しやすいフォルム
3.ロンシャン(LONGCHAMP)本物と偽物の見分け方5選
① ロゴの刻印・金具の違い
■正規品


本物のロンシャンには、騎手が馬に乗っているアイコンが明瞭に刻印(凹凸がはっきり)されています。偽物はロゴの輪郭がぼやけていたり、凹凸が無く平坦で、マークの下に線が入っていたり、騎手の細部(足など)が雑になっていたりします。
■コピー品(偽物)

正規品の金具部分(スナップボタンやファスナー)には「LONGCHAMP」「騎手のマーク」「1948」の刻印が均等に彫られており、偽物では字体が違ったり粗かったりすることがあります。
② ファスナーロゴプレート
ル・プリアージュの正規品バッグには、ファスナー部分の持ち手にロゴマークのプレートが付いています。正規品は『LONGCHAMP』『騎手のロゴ』『1948』の刻印が明瞭にされています。
また正規品のジッパーのメーカーは「YKK」が使用されています。
■正規品

■コピー品(偽物)

コピー品(偽物)は、ロゴ文字が粗く騎手のモチーフもいびつです。
③ ステッチの丁寧さやコバ処理
本物のロンシャンは、ステッチが非常に丁寧で、縫い目の幅も均一です。
縫い糸のほつれやズレがある場合は偽物の可能性が高く、特にフラップ部分や持ち手との接合部分の仕上がりをチェックしましょう。またレザー部分の端は丁寧なコバ処理がされています。
■正規品

■コピー品(偽物)

コピー品(偽物)は縫製が雑で端が波打っています。またレザーのコバ処理がされていません。
④ スナップボタンの裏面表示
本物のル・プリアージュでは、スナップボタンの裏側に「「Original Prym 6/4B」の刻印がされています。
また2013年~「LONGCHAMP」の刻印が2つ入っているパターンもあります。いずれも配置や字体が整っています。偽物ではこの刻印がなかったり、文字が歪んでいたりする例もあります。
■正規品


⑤ レザーフラップの裏側の刻印とサイズの確認
ロンシャンのル・プリアージュのレザーフラップの裏側は、サイズやモデルによって異なるエンボス加工が施されています。
ロンシャンのル・プリアージュのバッグには以下のようにサイズがあります。
タイプS:ハンドルが短く、バッグが小さい。


タイプM:ハンドルが長いタイプと短いタイプあり、中サイズのバッグ。




タイプL:ハンドルが長く、バッグが大きいタイプ(旅行用バッグとしても最適)。


トラベルバッグ L・ XL:ハンドルが短く、バッグが非常に大きい (旅行用バッグとしても適しています)。




ショッピングバッグ:ハンドルが短く、細長い形状です。


正規品は、レザーフラップの裏側に上記サイズに応じた下記の様な刻印がエンボス加工でされています。

バッグの種類(およびサイズ)に応じて、
レザーフラップ後側に2段の刻印がされています。
1段目に「LONGCHAMP」のブランドロゴ
2段目にバッグのモデルやサイズ別に刻印があります。
例えばルプリアージュのタイプMのバッグであれば、
1段目「LONGCHAMP」 2段目「LE PLIAGE TYPE M – MODÈLE DÉPOSÉ」と刻印されています。
ルプリアージュのショッピングバッグであれば、
1段目「LONGCHAMP」 2段目「LE PLIAGE ”SHOPPING”- MODÈLE DÉPOSE」と刻印されています。
正規品は必ず、各刻印とバッグ本体のモデルやサイズが一致していますので確認しましょう。
⑥ 内側タグ・品質表示の表記

正規品には、バッグの内側にブランド名と製造国・製造ナンバー等の記載されたタグが付いています。
本物には。製造国の部分に「Made in France」「Made in China」などの表記がありますが、これは中国生産のモデルもあるために、真贋判断は難しいです。
正規品か確かめたい場合は、製造番号ナンバーを確認しましょう。
製造番号は上記画像の「L1621 089 009」の部分です。
最初の4桁はスタイル、次の3桁はモデル、最後の3桁はカラーを表しています。
正規品であれば、検索ページで最初の「L1621089」で検索すると同型のモデルが検索できるはずです。
近年はQRコードによる製品管理も導入されており、正規品にはこの情報が正確に記載されています。
4.プロによる真贋サービスの利用
もし中古ブランド品の販売を中心に行う場合は、真贋の判定は自分自身で知識を身に付ける必要がありますが、現在は真贋講習やAIでの真贋判定など、有料で行っていくれるサービスも数多く出ています。
まだはじめたばかりで真贋について不明な点がある場合は、他社の行っている真贋講習に参加したり、真贋サービスを利用するのも良いでしょう。
真贋サービスや講習については下記まとめておりますので、ご参考ください。
5.まとめ
ロンシャンはシンプルかつ高品質なバッグを求める人にとって、非常に魅力的なブランドです。
しかし人気ブランドであるがゆえに、偽物が多く流通している現状には十分な注意が必要です。
今回紹介した「見分け方5選」を参考に、あなたもぜひ本物のロンシャンを手に入れて、その上質な魅力を長く楽しんでください。
→中古ブランド品物販で成功するには?真贋スキルを徹底解説するマニュアル登場!
コピー品に関する注意喚起・法令情報が載っている公的機関のサイト
コピー品や偽物ブランドに関する情報を正しく知るためには、信頼できる公的機関の情報をチェックすることがとても重要です。
下記、初心者の方でもわかりやすく学べる公的機関のサイトをご紹介します。
🔹1. 財務省・税関「模倣品の輸入は違法です!」
▶ サイトURL:
https://www.customs.go.jp/mizugiwa/fake/index.htm
▶ ポイント:
- コピー品(模倣品)を海外から輸入することはたとえ個人利用目的でも原則NG
- 税関での取締の対象となり、没収・破棄・罰則の可能性も
- 実際の押収事例やQ&Aも掲載されていて非常にわかりやすい
💡 初心者におすすめ!「偽物を買ってもバレない」と思っている人ほど、必見の内容です。
🔹2. 消費者庁「悪質な通販サイトにご注意ください」
▶ サイトURL:
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/internet/internet_01/
▶ ポイント:
- 偽物商品を販売する「偽ショッピングサイト」についての注意喚起
- ブランド名を騙った通販サイトや、不自然に安すぎる価格設定などの特徴
- 実際の被害例や相談窓口の案内もあり、万が一のトラブル時に参考になります
💡 通販でのブランド品購入に不安がある方は、このページでサイトの見分け方を学ぶのがおすすめです。
🔹3. 特許庁「模倣品対策」特設ページ
▶ サイトURL:
https://www.jpo.go.jp/news/kokusai/mohouhin/index.html
▶ ポイント:
- 商標権・意匠権などの知的財産権に関する啓発ページ
- 偽物製造や販売の取り締まり、企業と連携した模倣品排除の取り組みを紹介
- 知的財産を守る重要性についても学べます
💡 「なぜコピー品が違法なのか?」を法律的な側面から学びたい方に最適です。
🔹4. 消費生活センター・国民生活センター
▶ サイトURL:
https://www.kokusen.go.jp/soudan_now/copy_brand.html
▶ ポイント:
- 偽物ブランド品に関する消費者からの相談事例を多数掲載
- コピー品を買ってしまった後の対処方法や相談窓口の紹介
- 被害に遭ったときにどこに相談すればいいかがわかる実用的な情報源
💡 コピー品に関する「困った!」「どうしよう!」というときは、ここをチェックすれば安心です。
🔹5. 警察庁・知的財産権侵害の取締り
▶ サイトURL:
https://www.npa.go.jp/bureau/security/chiteki/index.html
▶ ポイント:
- ブランド偽物に関する刑事事件の摘発事例も紹介
- 商標権・著作権・意匠権などの刑事罰の適用対象についても明記
- コピー品販売はもちろん、悪質な輸入や所持でも摘発対象となるケースを紹介
💡 法的リスクについて具体的に学びたい人には有益な情報が得られます。
🔚まとめ:信頼できる情報源から知識を得よう
ブランドコピー品に手を出してしまう背景には、「知らなかった」「安いからいいと思った」という気持ちがあるかもしれません。
しかし、知らなかったでは済まされない時代になってきています。
正しい知識を得るためには、SNSや個人ブログではなく、公的機関の公式情報を確認する習慣をつけることが大切です。
ぜひ今回ご紹介したリンクをブックマークし、必要なときにいつでも確認できるようにしておきましょう。