バレンシアガのスニーカーは精巧に作られているため、偽物と本物の見分け方には注意が必要です。

特に人気の「Triple S（トリプルS）」と「Track（トラック）」はコピー品が非常に多く出回っています。

本記事では、それぞれの特徴に応じた見分けポイントを詳しく解説します。

→BALENCIAGAバレンシアガ公式

本記事のテーマ

１．❗なぜ「バレンシアガの偽物」が多いのか？

バレンシアガ（BALENCIAGA）は、世界中で圧倒的な人気を誇るハイブランドの一つです。

特にスニーカーシリーズは、若者からセレブ層まで幅広い層に支持されており、そのトレンド性の高さと価格の高さが、偽物の大量流通を引き起こす背景になっています。

ここでは、なぜバレンシアガの偽物が多く出回っているのか、その理由をわかりやすく解説します。

① 圧倒的な人気と需要の高さ

バレンシアガは、他のラグジュアリーブランドと比較してもファッション性の高いアイテムを次々と発表しており、常に話題の中心にいます。特に「Triple S」や「Track」などのスニーカーは、一時期は入手困難になるほどのブームを巻き起こしました。

そのため、

• 正規店では即完売
• 中古市場ではプレミア価格が付く
  といった状況が発生し、消費者は「少しでも安く手に入れたい」と考えるようになります。

この「需要の高さ」と「価格の高さ」が、「偽物でも買ってしまう人」を生み出してしまうのです。

② 本物とそっくりな偽物が作られやすい

バレンシアガのスニーカーはデザイン性が高く、ディテールに富んでいますが、逆に言えば「視覚的に再現しやすい」という特徴もあります。

最近では、

• 海外の偽造工場で高性能な機械を使って精巧なコピー品を作っている
• 素材も本物そっくりのものが使われている
  ため、見た目だけでは判別が難しい偽物が増えています。

初心者がネットで写真を見ただけで判別するのは非常に困難で、巧妙な詐欺に巻き込まれるケースも少なくありません。

③ 転売やSNSでの個人売買の増加

近年はメルカリ・ラクマ・ヤフオクなどのフリマアプリ、さらにはインスタグラムやX（旧Twitter）などのSNSでもスニーカーの個人売買が活発になっています。

これらの非公式な流通ルートでは、

• 出品者の身元確認が不十分
• 真贋チェックがないまま取引が成立する
  という問題があるため、偽物が混ざるリスクが非常に高くなります。

しかも偽物の販売者は「本物保証」「正規購入品」「レシートあり」などの言葉で信頼感を装い、購入者を騙すことがあるため、注意が必要です。

④ 偽物の価格が「ちょうど買いたくなる値段」に設定されている

偽物の販売者は、あえて本物より2〜4割ほど安い価格を提示することで、「これはお得かも」と思わせる心理戦略を使っています。

例えば、バレンシアガのスニーカーが定価13万円なのに、7〜8万円で売られていたら「中古だし、ちょっと安いけど本物だろう」と思ってしまう人も多いはず。

このような“価格の罠”も、偽物の流通を後押ししている原因の一つです。

⑤ 偽物でも需要があるという矛盾した現実

残念ながら、ファッション界では「偽物でも見た目がそれっぽければOK」と考える層も存在します。

• SNSで写真を撮るためだけに使う人
• 高級ブランドを身につけているように見せたい人
  が一定数存在し、その需要に応える形で偽物市場が成り立ってしまっています。

つまり、需要と供給が成立してしまっている現実が、偽物の氾濫を止められない背景にあるのです。

２．バレンシアガスニーカーの本物と偽物を見分ける7つのチェックポイント

▶ トリプルS（Triple S）スニーカーの見分け方

「トリプルS」は、厚底で重量感のあるソールと、重ねられたアッパー構造が特徴のスニーカーです。偽物はこの重厚さや立体感の再現が不十分なことが多く、次のポイントをチェックすることで見分けられます。

① ソールの重さと構造

• 本物：ソールは非常に重く、3層構造がしっかりと組み合わさっている。触るとどっしりとした重さを感じる。
• 偽物：見た目は似ていても軽く、内部の素材が安価。持ち上げたときに「軽すぎる」と感じたら注意。

➁ 素材

• 本物：高品質レザー＋目が細かいメッシュ素材が使用されています。
• 偽物：特にメッシュ部分に目が大きいハニカムメッシュなど安っぽい素材が使用されています。

➂ ロゴ刺繍

• 本物：フォントが整い、凹凸も丁寧に刺繍されています。
• 偽物：フォントの線が細い、ぼやけた印象で粗い刺繍です。

④トゥ部分のナンバリング（サイズ表示）

• 本物：つま先部分サイズ表記があり、フォントのバランスや鮮明さがあります。
• 偽物：フォントが不自然に太かったり、左右でサイズの位置が違っていたりすることがある。

⑤ ヒール部分のロゴ

• 本物：型押しでロゴがしっかり施されており、ズレや歪みがない。
• 偽物：ロゴのバランスが悪く、フォントの線が細いなど正規品と微妙に異なる。

⑥ シュータン（舌部分）のロゴ文字

• 本物：マット仕上げでロゴ文字がくっきりわかり鮮明です。
• 偽物：フォントがぼやけている場合が多い。

⑦ 靴箱・ラベル

• 本物：記載されているスタイルコードが正規カラーと一致
• 偽物：コードが不一致、ラベルの印刷が粗い場合が多い。

▶ トラック（Track）スニーカーの見分け方

Trackスニーカーは、よりスポーティーなデザインと多層構造のアッパー、軽やかなメッシュ素材が特徴のモデルです。見た目は派手で似せやすいものの、細部の再現性には大きな差があります。

① アッパーの層構造とディテール

• 本物：複数の素材が緻密に組み合わさっており、ステッチや縫製の精度が高い。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一つひとつのパーツが立体的で浮き出て見える。
• 偽物：層が少なかったり、縫製が曲がっていたり、全体的に「平面的」で安っぽい印象。

② メッシュ素材の質感

• 本物：しっかりとしたメッシュで、強度があり通気性も良い。触ってみると「硬めで丈夫な感触」。
• 偽物：薄くて柔らかすぎるメッシュが使われており、爪で触るとすぐにヨレる。

③ インソールのロゴと刻印

• 本物：インソールに刻まれた「BALENCIAGA」のロゴが中央に正確に配置され、プリントや刻印が美しい。
• 偽物：ロゴがズレていたり、フォントが少し太かったり細すぎたりすることがある。ロゴがすぐ剥がれる場合も。

④ ソールのデザインとパターン

• 本物：トラックスニーカーのソールは、凹凸が深く独特なパターンで滑りにくく、しっかりとした作り。
• 偽物：模様が浅かったり、ゴムがチープで滑りやすい感触。耐久性も劣る。

⑤ ロゴ文字

• 本物：フォントが鮮明で滑らかで細かい質感です。
• 偽物：フォントがぼやけていたり凹凸が大きく、歪んでいます。

⑥ かかとの「TRACK」文字

• 本物：文字が鮮明で歪みやぼやけはありません。
• 偽物：色が不自然で文字が大きめです。

⑦ タンタグ（サイズタグ）

• 本物：小さめ・縫製が正確・細いフォントです。
• 偽物：正規品と比べフォントが大きくて縫製がずれています。

⑧ トゥ部分のナンバリング（サイズ表示）

• 本物：つま先部分サイズ表記があり、フォントのバランスや鮮明さがあります。
• 偽物：フォントが不自然に太かったり、左右でサイズの位置が違っていたりすることがある。

３．プロによる真贋サービスの利用

もし中古ブランド品の販売を中心に行う場合は、真贋の判定は自分自身で知識を身に付ける必要がありますが、現在は真贋講習やAIでの真贋判定など、有料で行っていくれるサービスも数多く出ています。

まだはじめたばかりで真贋について不明な点がある場合は、他社の行っている真贋講習に参加したり、真贋サービスを利用するのも良いでしょう。

真贋サービスや講習については下記まとめておりますので、ご参考ください。

４．まとめ　

今回は、BALENCIAGAバレンシアガでも特に人気の高いスニーカーについて、正規品と偽物の見分け方のポイントについて解説しました。

残念ながら人気が高いがゆえに、偽物も多く出回ってしまっているのが現状です。中古ブランド品の仕入れを考えている方、また購入を考えている方も是非今回の記事を参考にしてみてください。

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