この記事では、毎日の中古ブランド品の仕入れや販売について、気づいたことや感じたことを思いつくままに書いています。これから古物商をはじめる方、中古ブランド品の販売に興味を持っている方に参考にしていただければと思います。
本記事のテーマ
古物商日記:掘り出し物探しの旅路/アンティークコインの世界
1.今日の出来事
2.振り返り
1.今日の出来事
さて本日はアンティークの世界の中でも、金の高騰等によりにわかに注目されている、アンティークコインのお話を少ししましょう。

数年前、古物商をはじめたばかりの頃に、どんな商材を取り扱えばよいかと悩んでいたころいろいろな情報を収集して検討していたのが、アンティークコインでした。
アンティークコインと言っても様々な種類がありますが、皆さんはどのようなものをイメージされるでしょうか?
日本のいわゆる大判小判の様なものや、希少価値のある日本の小銭などイメージされるかもしれません。

世界に目を向けると同じように、はるか昔に鋳造されたコインがあります。
最近でもどこかヨーロッパの海の沖合で発見された昔の船の中から金貨が発見されたとか、遺跡の発掘の中でコインの入った壺が見つかったとかニュースになっていました。
世界にはそういったいわゆる価値のある昔のお宝を発掘することを職業にしたトレジャーハンターもいます。

日本でもほぼ都市伝説の類ですが、一時期徳川埋蔵金の発見をしようとしている方たちが、テレビの企画などで多く取り上げられていました。
いまでもいるのか分かりませんが。。。
さて話を戻すと、古物商をはじめたばかりの頃、アンティークコインの取り扱いを検討して、海外のオークションサイトでいくつかコインを仕入れたことがあります。
どのようなものかというと

こんな感じの物です。もちろんアンティークコインの専門のオークション機関が鑑定している本物です。ちなみにしっかりと状態などが評価された上で、ランクや証明付きで保管ケース(スラブケース)に入っています。

これは、千年以上の歴史を持つ時代の ビザンツ帝国 ティベリウス2世のソリダス金貨です。
ソリダス金貨とは、312年にコンスタンティヌス大帝が発行して以来、11世紀末まで東地中海世界の標準貨幣として使われていました。ソリダス金貨は純度95.8%と言われ、歴史上でも金の純度の高いコインです。
1500年以上の歳月を経てきた金貨です。
しかも、5/5,4/5という高評価得ているので古代コインの中でも際立っている価値の高いコインになっています。
なんだか全く知らない人はどんな価値があるのかわからん。。と思うかもしれませんが、こういった商材をみるのも歴史の勉強になったりもしますし、単純にロマンを感じませんか?
金の価値はここ十数年上がり続けているらしいですが、実は既に手放してしまいました。最近の金の価値の上昇をみてもっと待ってから売ればよかったと少し思いましたが、まあ十分利益は出たのでよしとしましょう。
また機を見てアンティークコインの仕入れを再開したいと思っています。
2.振り返り
アンティークコインに限らず、いわゆる骨董品や絵画の取り扱いには、よりその分野での深い知識が必要です。テレビの鑑定団などを見ていると面白いですが、自分で取り扱うにはちょっと自信がないですね。
アンティークコインはその点専門機関が鑑定してくれていますので、はじめやすいと言えばはじめやすいかもしれません。