エルメス(Hermès)は、1837年にフランス・パリでティエリー・エルメスによって創業されました。

もともとは馬具工房としてスタートし、高品質な馬具や鞍の製作で名を馳せました。エルメスの製品は、最高級の素材と卓越した職人技で知られており、その伝統は現在まで続いています。

19世紀末から20世紀初頭にかけて、エルメスは製品ラインを拡大し、革製品、バッグ、アクセサリーなども手掛けるようになりました。

1920年代には、エルメスの象徴とも言える「ケリー・バッグ」(当時は「サック・ア・クロワ」)が誕生し、1956年にはモナコ公妃グレース・ケリーが愛用したことでその名が広まりました。また、1930年代には「バーキン・バッグ」が登場し、ジェーン・バーキンの名前にちなんで命名されました。

エルメスのシルクスカーフやタイも、独自のデザインと高品質で人気を博し、ファッションアイコンとして広く認知されています。これらの製品は、エルメスの卓越したクラフトマンシップと芸術的センスを象徴しています。

本記事のテーマ

HERMES:エルメス ブランドヒストリーと主要ラインナップ

本記事の内容

1.創業者

2.ブランドの象徴

3.エルメスの創業

4.1800年代~1900年代

5.1980年代~1990年代

6.2000年代~2010年代

7.2020年代~現在

8.主要ラインナップ

1.HERMES:エルメス 創業者

エルメスの創業者:ティエリー・エルメス

ティエリー・エルメス(Thierry Hermès)は、1801年にドイツのクレフェルトで生まれました。

彼は、家族と共にフランスに移住し、最終的にパリでエルメスを創業しました。

彼の職人技とビジョンが、現在のエルメスの基盤を築きました。

ティエリー・エルメスは、馬具製作の職人としてキャリアをスタートしました。彼の家族は革製品の製造業に従事しており、その技術と知識を引き継いでいました。

ティエリーは、19世紀初頭のフランスにおいて、質の高い馬具や鞍を製作することで名を上げました。

2.ブランドの象徴

エルメス(Hermès)は、フランスのラグジュアリーブランドとして、長い歴史とともに数多くの象徴的な製品とデザインを生み出してきました。ここでは、エルメスのブランドを象徴する主要な要素について紹介します。

1. ケリー・バッグ (Kelly Bag)

エルメスのケリー・バッグは、エレガンスと洗練の代名詞です。このバッグはもともと「サック・ア・クロワ」として1930年代に誕生しましたが、1956年にモナコ公妃グレース・ケリーが愛用している写真が公開され、その名前が「ケリー・バッグ」として広まりました。シンプルでありながら上品なデザインが特徴で、セレブリティやファッション愛好家に愛されています。

2. バーキン・バッグ (Birkin Bag)

1984年に登場したバーキン・バッグは、エルメスのもう一つの象徴的なアイテムです。

このバッグは、女優のジェーン・バーキンとの偶然の出会いからインスピレーションを得て作られました。

大容量でありながら洗練されたデザインが特徴で、長い待ちリストができるほどの人気を誇ります。バーキン・バッグは、実用性とラグジュアリーを兼ね備えたアイコンとなっています。

3. シルクスカーフ

エルメスのシルクスカーフは、1937年に初めて登場して以来、ファッションアイテムとして定番となっています。独自のデザインと高品質なシルク素材で作られたスカーフは、多様な柄とカラーバリエーションで、あらゆるスタイルにマッチします。特に「カレ」と呼ばれる正方形のスカーフは、エルメスのシグネチャーピースとして広く知られています。

4. 馬具とサドル

エルメスはもともと馬具工房としてスタートしました。その伝統は現在も続いており、エルメスの馬具やサドルは最高級の品質とデザインで知られています。エルメスの馬具は、ブランドのルーツを象徴するとともに、その卓越したクラフトマンシップを示しています。

5. Hベルト

エルメスのHベルトは、シンプルでありながら存在感のあるデザインが特徴です。

H字のバックルは、エルメスのアイコンとして広く認識されており、ファッション愛好家に人気のアイテムです。このベルトは、エルメスのブランドロゴをスタイリッシュに取り入れたデザインとして、高い評価を受けています。

6. 香水

エルメスの香水は、ブランドのエレガンスと高品質を香りで表現しています。

特に「エルメスの庭」シリーズや「ル ジュール ダルメス」など、独自の香りが人気を集めています。エルメスの香水は、その洗練されたボトルデザインも魅力の一つです。

7. 時計

エルメスの時計は、ラグジュアリーと機能性を兼ね備えたアイテムです。

特に「アルソー」や「ケープコッド」などのコレクションは、クラシックでありながらモダンなデザインが特徴で、エルメスの時計は高級時計市場で一目置かれる存在となっています。

まとめ

エルメスは、その歴史とともに数々の象徴的な製品とデザインを生み出してきました。ケリー・バッグやバーキン・バッグ、シルクスカーフ、馬具、Hベルト、香水、時計など、どの製品もエルメスの卓越したクラフトマンシップと洗練されたデザインを体現しています。これらのアイテムは、エルメスのブランドを象徴するものとして、世界中のファッション愛好家に愛され続けています。

3.エルメスの創業

エルメスの創業

1837年、ティエリー・エルメスはパリのグラン・ビーニュ通りに自身の工房を開設しました。彼の馬具工房は、当時の上流階級や貴族たちに支持され、高品質な馬具を提供することで評判を得ました。ティエリーの製品は、その耐久性と美しいデザインで評価され、瞬く間に人気を博しました。

エルメスの成長

ティエリー・エルメスの経営方針は、常に最高品質の素材を使用し、卓越した職人技を駆使することでした。彼のこの哲学は、エルメスの製品が信頼性と美しさを兼ね備える理由となっています。ティエリーは、革製品においても厳しい基準を設け、細部にまでこだわり抜いた製品を提供しました。

4.1800年代~1900年代

1800年代

1837年 – ティエリー・エルメスがパリに馬具工房を開設。上流階級や貴族に高品質な馬具を提供。

1878年 – ティエリー・エルメスが亡くなり、息子のシャルル=エミール・エルメスが事業を引き継ぐ。

1880年 – シャルル=エミールが工房をパリのフォーブル・サントノーレ通りに移転。エルメスの製品ラインが革製品へと拡大。

1900年代

1900年代初頭 – エルメスは革製品、特にバッグやアクセサリーの製造を本格化。カスタムオーダーの製品が人気を集める。

1922年 – エルメスが最初のバッグ「エルメス・バッグ」を発表。シャルル=エミールの息子、エミール=モーリス・エルメスが自分の妻のためにデザイン。

1930年代 – 「ケリー・バッグ」(当時は「サック・ア・クロワ」)が誕生。エルメスのシルクスカーフが初登場し、ファッションアイコンとなる。

1956年 – モナコ公妃グレース・ケリーが「ケリー・バッグ」を愛用し、その名前が広まる。

1970年代 – エルメスがプレタポルテ(既製服)ラインを開始。香水やその他のアクセサリーも展開。

5.1980年代~1990年代

1980年代

1984年 – 「バーキン・バッグ」が誕生。ジェーン・バーキンとの飛行機での会話から着想を得てデザインされる。

1980年代後半 – エルメスは国際的な展開を強化し、ブランドのグローバルな認知度を高める。

1990年代

1990年代初頭 – エルメスの売上が急増し、ブランドのプレゼンスがさらに拡大。製品ラインも多様化。

1997年 – マルタン・マルジェラがクリエイティブディレクターに就任し、ブランドの既製服ラインに新しい風を吹き込む。

6.2000年代~2010年代

2000年代

2000年 – ジャン=ポール・ゴルチエがクリエイティブディレクターに就任し、エルメスのデザインに革新をもたらす。

2003年 – エルメスが初の時計コレクションを発表。時計市場への進出を本格化。

2006年 – クリエイティブディレクターがジャン=ポール・ゴルチエからクリストフ・ルメールに交代。

2010年代

2010年 – クリストフ・ルメールがエルメスのデザインに伝統とモダンさを融合させたスタイルを確立。

2014年 – ナデージュ・ヴァンヒー=シビュルスキーがウィメンズウェアのクリエイティブディレクターに就任。

7.2020年代~現在

2020年代

2020年 – エルメスが持続可能性と環境保護に焦点を当てた新たな取り組みを発表。

2021年 – エルメスのデジタル戦略が加速し、オンラインショッピングやデジタルマーケティングを強化。

現在

エルメスは、伝統と革新を融合させたブランドとして、世界中で愛され続けています。その製品は、卓越したクラフトマンシップと高品質な素材を特徴とし、ファッション、アクセサリー、ホームデコール、香水など多岐にわたるラインを展開しています。エルメスの歴史は、その製品一つ一つに反映されており、ブランドの魅力は今後も続くことでしょう。

8.主要ラインナップ

エルメスは、多岐にわたる製品ラインを展開しており、そのどれもが高品質で洗練されたデザインを特徴としています。以下は、エルメスの代表的なラインナップです。

バッグ

  1. ケリー・バッグ (Kelly Bag)
    • モナコ公妃グレース・ケリーが愛用したことで有名になったバッグ。エレガントでクラシックなデザインが特徴。
  2. バーキン・バッグ (Birkin Bag)
    • ジェーン・バーキンの名前にちなんで名付けられたバッグ。大容量でありながら洗練されたデザインが魅力。
  3. コンスタンス・バッグ (Constance Bag)
    • シンプルでありながらエレガントなデザイン。H字の金具が特徴。

革製品

  1. ベルト
    • 高品質なレザーを使用したエルメスのベルトは、耐久性とスタイリッシュさを兼ね備えています。
  2. ウォレット
    • エルメスのウォレットは、機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテム。多彩なカラーバリエーションが魅力。

アクセサリー

  1. シルクスカーフ
    • エルメスのシルクスカーフは、独自のデザインと高品質なシルク素材で世界中のファッション愛好家に愛されています。
  2. タイ
    • エルメスのタイは、ビジネスシーンにおいても一目置かれる存在。洗練されたデザインが特徴。

ファッション

  1. プレタポルテ(既製服)
    • エルメスの既製服は、高品質な素材と洗練されたデザインが特徴。男女共に幅広いラインナップを展開。
  2. シューズ
    • エルメスのシューズは、エレガントでありながら快適な履き心地を提供。ブーツからサンダルまで、多彩なスタイルが揃っています。

時計

  1. アルソー (Arceau)
    • クラシックでありながら独特なデザインが特徴。上品でタイムレスなモデル。
  2. ケープコッド (Cape Cod)
    • スポーティでありながらエレガントなデザイン。多機能でありつつ洗練された外観。

エルメスの魅力

エルメスは、伝統と革新を融合させた製品作りを続けており、そのどれもが高い品質と洗練されたデザインを誇ります。エルメスの製品は、単なるファッションアイテムではなく、歴史とクラフトマンシップを体現したアート作品とも言えます。これからも、エルメスはその独自の世界観と高い品質を追求し続け、世界中のファッション愛好家を魅了し続けることでしょう。

➡2001年3月留学生として来日
➡2016年8月3日アチーブ株式会社設立(人材紹介派遣会社)
➡2021年11月15日から古物市場で仕入れた商品を楽天やメルカリ、ebayで販売する副業を続けている
➡ブログでは、古物市場を利用して始められる副業についてや日々の気づきについて配信予定!

●趣味:読書と旅行、今まで約20カ国を旅している
●目標:
➡50才にFIRE
➡50才以降は世界中で講演活動、モチベーションアップのコーチや作家として活動する

●通じる言葉:韓国語(母国語)、日本語(ビジネスレベル)、英語(TOEIC880点)