フェンディ(Fendi)は、1925年にローマでアデーレ・フェンディ(Adele Fendi)とエドアルド・フェンディ(Edoardo Fendi)によって設立されました。

最初は毛皮と革製品の店としてスタートしましたが、その後、ラグジュアリーブランドとして世界的に知られるようになりました。

フェンディは、創業以来、その独自のデザインと高品質なクラフトマンシップでファッション業界において確固たる地位を築いてきました。

主要ラインナップは、レディースウェア、メンズウェア、バッグ、シューズ、アクセサリー、毛皮製品、フレグランスなど、多岐にわたり、常に革新と伝統のバランスを保ちながら進化を続けています。

フェンディのアイテムは、その卓越したデザインと品質で、世界中のファッション愛好者から愛されています。

本記事のテーマ

FENDI:フェンディ ブランドヒストリーと主要ラインナップ

本記事の内容

1.創業者:アデーレ・フェンディとエドアルド・フェンディ

2.ブランドの象徴

3.創業期(1925年 – 1940年代)

4.戦後の発展(1950年代 – 1960年代)

5.国際的な拡大(1970年代 – 1980年代)

6.LVMHによる買収とグローバル展開(1990年代 – 2000年代)

7.現代のフェンディ(2010年代 – 現在)

8.主要ラインナップ

1.創業者:アデーレ・フェンディとエドアルド・フェンディ

アデーレ・フェンディ (Adele Fendi)

アデーレ・フェンディ(旧姓アデーレ・カゼグランデ)は1897年、イタリアのローマに生まれました。

若い頃からファッションやデザインに対する興味を持ち、そのセンスを活かして後にフェンディの共同創業者となります。

アデーレは家庭的でありながらもビジネスに対する鋭い洞察力を持ち、ブランドのスタートアップ時期において重要な役割を果たしました。

エドアルド・フェンディ (Edoardo Fendi)

エドアルド・フェンディは1895年、イタリアのボルゴ・サン・ロレンツォで生まれました。

彼は技術とビジネスの面での才覚を持ち、アデーレと結婚後、共にフェンディを設立しました。エドアルドはブランドの製品の品質管理や生産プロセスに注力し、フェンディの革製品の評判を高めることに貢献しました。

フェンディの創業

アデーレとエドアルドは1925年にローマのヴィア・デル・プレディカトーレ通りにフェンディを設立しました。当初は毛皮と革製品を扱う小さな店舗としてスタートしましたが、その質の高さと独自のデザインが評判を呼び、すぐに成功を収めました。

アデーレはデザインとマーケティングにおいて、エドアルドは生産と品質管理において、互いに補完し合うパートナーシップを築きました。この協力関係がフェンディの成長の鍵となり、ブランドをローマだけでなくイタリア全土、そして最終的には国際的な知名度へと導きました。

2.ブランドの象徴

フェンディ(Fendi)は、その独自のデザインと卓越したクラフトマンシップで知られるイタリアのラグジュアリーブランドです。以下に、フェンディの象徴的な要素について詳しく紹介します。

1. ダブルFロゴ

ダブルFロゴ(FFロゴ)

  • フェンディの最も象徴的なデザイン要素の一つが、ダブルFロゴです。このロゴは、1965年にカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)がクリエイティブディレクターに就任した際にデザインされました。
  • ロゴのデザインは、フェンディの「Fun Fur(楽しい毛皮)」という理念を象徴しています。ダブルFロゴは、バッグ、シューズ、アクセサリー、衣料など、さまざまな製品に使用され、ブランドのアイデンティティを強く表現しています。

2. バゲットバッグ

バゲットバッグ(Baguette Bag)

  • 1997年にシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)によってデザインされたバゲットバッグは、フェンディの最も有名なバッグの一つです。
  • 小ぶりで長方形の形状が特徴で、フランスのパン「バゲット」にちなんで名付けられました。このバッグは、そのコンパクトなサイズと多彩なデザインバリエーションで瞬く間に人気を博し、アイコン的存在となりました。テレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』での登場も、その人気をさらに高めました。

3. ピーカブーバッグ

ピーカブーバッグ(Peekaboo Bag)

  • 2009年にシルヴィア・フェンディがデザインしたピーカブーバッグは、もう一つのフェンディの象徴的なバッグです。
  • このバッグは、シンプルでエレガントなデザインが特徴で、中央の仕切りが「のぞき見」できるような構造になっていることから「ピーカブー」という名前が付けられました。高品質な素材とクラフトマンシップが融合したこのバッグは、クラシックでありながらモダンなスタイルを提供します。

4. ズッカ柄

ズッカ柄(Zucca Pattern)

  • フェンディのズッカ柄は、ダブルFロゴを繰り返しパターン化したデザインです。このパターンは、バッグ、財布、衣料など、さまざまなアイテムに使用されています。ズッカ柄は、その大胆で視覚的にインパクトのあるデザインから、フェンディのブランドアイデンティティを強く表現しています。

5. 毛皮

毛皮(Fur)

  • フェンディは、創業当初から毛皮製品に強みを持っています。高品質な毛皮と独自の技術を駆使して作られるフェンディの毛皮製品は、ブランドのラグジュアリーなイメージを象徴しています。特にカール・ラガーフェルドのデザインによる革新的な毛皮コレクションは、フェンディを毛皮ファッションの最前線に押し上げました。

6. ファッションショーとキャンペーン

ファッションショーとキャンペーン

  • フェンディのファッションショーは、常に注目を集めるイベントです。特に2016年に行われた、ローマのトレヴィの泉でのショーは、ブランドの歴史と創造性を象徴するものでした。また、フェンディの広告キャンペーンは、独創的で視覚的に魅力的なものが多く、ブランドのイメージを強化しています。

7. ファー バグとアクセサリー

ファー バグ(Fur Bag)とアクセサリー

  • フェンディのファーバグ(ファーチャーム)は、カラフルでユニークなデザインが特徴です。これらのチャームは、バッグやキーチェーンに付けるアクセサリーとして人気を博しています。また、フェンディのアクセサリーラインは、スカーフ、ベルト、サングラス、ジュエリーなど、多岐にわたります。

まとめ

フェンディは、その独自のデザインと高品質なクラフトマンシップで、世界中のファッション愛好者から愛され続けています。

ダブルFロゴ、バゲットバッグ、ピーカブーバッグ、ズッカ柄、毛皮製品など、フェンディの象徴的な要素は、ブランドのアイデンティティを強く表現し続けています。これらの要素が組み合わさり、フェンディは常に革新と伝統のバランスを保ちながら、ファッション業界の最前線に立ち続けています。

3.創業期(1925年 – 1940年代)

1925年:設立

  • アデーレ・フェンディとエドアルド・フェンディによって、ローマに毛皮と革製品の店として設立されました。ヴィア・デル・プレディカトーレ通りに最初の店舗を開業。

1930年代:成長と革新

  • 高品質の毛皮と革製品が評判を呼び、ローマでの地位を確立。特に地元の上流階級からの支持を受け、ブランドとしての認知度が高まります。

4.戦後の発展(1950年代 – 1960年代)

1950年代:家族経営の発展

  • アデーレとエドアルドの5人の娘たち(パオラ、アンナ、フランカ、カルラ、アルダ)が会社に加わり、ブランドの発展に寄与。各娘たちはそれぞれ異なる役割を担い、ブランドの成長を支えました。

1965年:カール・ラガーフェルドの加入

  • カール・ラガーフェルドがクリエイティブディレクターに就任。ラガーフェルドは、フェンディのデザインに革新をもたらし、「ダブルF」ロゴなどの象徴的なデザインを生み出しました。

5.国際的な拡大(1970年代 – 1980年代)

1970年代:国際展開の始まり

  • フェンディは国際市場への進出を開始し、パリやニューヨークなどでの店舗展開を行いました。この時期に、毛皮製品だけでなく、衣料やアクセサリーなどのラインナップも充実させました。

1980年代:ブランドの確立

  • フェンディは、ラグジュアリーブランドとしての地位を確立。特に「バゲットバッグ」などのアイコニックなアイテムが人気を博しました。

6.LVMHによる買収とグローバル展開(1990年代 – 2000年代)

1999年:LVMHによる買収

  • フェンディはLVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)グループに買収され、グローバルな展開が加速。ブランドの知名度と影響力がさらに拡大しました。

2000年代:新しいクリエイティブディレクション

  • シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)がクリエイティブディレクターに就任し、バッグとアクセサリーのデザインを担当。特に「ピーカブー」バッグが人気を博しました。

7.現代のフェンディ(2010年代 – 現在)

2010年代:イノベーションと持続可能性

  • フェンディは、伝統的なクラフトマンシップと最新の技術を融合させた製品開発を続けています。また、環境への配慮や持続可能なファッションにも注力。

2019年:カール・ラガーフェルドの死去

  • 2019年、長年フェンディのクリエイティブディレクターを務めたカール・ラガーフェルドが死去。彼の後を継ぎ、シルヴィア・フェンディが全面的にブランドのデザインを担当しています。

2020年代:デジタルシフトと新たな挑戦

  • フェンディは、デジタルマーケティングやオンライン販売の強化を進め、若い世代の顧客層の拡大に努めています。また、新素材の開発やサステナビリティに関する取り組みも強化されています。

8.主要ラインナップ

フェンディ(Fendi)は、革新的なデザインと高品質なクラフトマンシップで知られるラグジュアリーブランドです。その主要商品ラインナップは多岐にわたり、各カテゴリーで独自のスタイルとエレガンスを提供しています。以下に、フェンディの主要商品ラインナップについて詳しく紹介します。

1. レディースウェア

フェンディのレディースウェアは、エレガンスとモダンなデザインが融合したアイテムが揃っています。季節ごとに発表されるコレクションは、細部までこだわったデザインと高品質な素材で作られています。

  • ドレスとスカート:フェンディのドレスとスカートは、シルクやウール、カシミアなどの高級素材を使用し、エレガントなシルエットを実現しています。フェンディ特有のプリントや刺繍が施されることも多いです。
  • トップスとブラウス:独自のデザインとカッティングが特徴のトップスとブラウスは、日常からフォーマルな場面まで幅広く対応します。特にロゴやモノグラムをあしらったアイテムが人気です。
  • アウターウェア:コートやジャケットは、フェンディのクラフトマンシップが光るアイテムです。ファーやレザーを用いた高級感溢れるデザインが特徴です。

2. メンズウェア

フェンディのメンズウェアは、クラシックとモダンが融合したスタイルで、男性のファッションに新たな視点を提供します。高品質な素材と緻密なデザインが魅力です。

  • スーツとブレザー:エレガントで洗練されたデザインのスーツやブレザーは、ビジネスシーンやフォーマルな場面で活躍します。テーラーメイドのフィット感と高品質な素材が特徴です。
  • カジュアルウェア:Tシャツ、スウェットシャツ、ジーンズなど、日常使いに適したカジュアルウェアも充実しています。フェンディのロゴや独自のデザインがアクセントとなっています。
  • アウターウェア:フェンディのメンズアウターは、機能性とスタイルを兼ね備えたアイテムが揃っています。特にレザーやファーを使用したジャケットが人気です。

3. バッグ

フェンディのバッグは、ラグジュアリーなデザインと高い実用性を兼ね備えたアイテムが豊富です。特に「バゲットバッグ」と「ピーカブーバッグ」が有名です。

  • バゲットバッグ:1997年にシルヴィア・フェンディがデザインしたこのバッグは、フェンディの象徴的なアイテムです。小ぶりで長方形の形状が特徴で、多彩なデザインバリエーションがあります。
  • ピーカブーバッグ:2009年に登場したピーカブーバッグは、シンプルでエレガントなデザインが特徴です。中央の仕切りが「のぞき見」できるような構造になっていることから、その名前が付けられました。
  • トートバッグとクロスボディバッグ:日常使いに適したトートバッグや、カジュアルシーンで活躍するクロスボディバッグも人気です。フェンディのロゴやモノグラムがあしらわれたデザインが多いです。

4. シューズ

フェンディのシューズは、デザイン性と機能性を兼ね備えたアイテムが揃っています。日常使いから特別な場面まで、幅広いシーンに対応するシューズがラインナップされています。

  • スニーカー:ロゴ入りのスニーカーは、カジュアルなスタイルにぴったりです。快適な履き心地とトレンドを意識したデザインが魅力です。
  • ヒールとブーツ:エレガントなヒールやブーツは、フォーマルな場面で活躍します。高品質なレザーやスエードを使用し、細部までこだわったデザインが特徴です。

5. アクセサリー

フェンディのアクセサリーラインは、多岐にわたるアイテムが揃っています。これらのアクセサリーは、スタイルに洗練されたアクセントを加えます。

  • スカーフとショール:シルクやカシミアを使用したスカーフとショールは、フェンディのアイコニックなプリントやロゴがあしらわれています。
  • ベルト:フェンディのベルトは、シンプルながらもエレガントなデザインが特徴です。ロゴ入りのバックルがアクセントとなっています。
  • サングラスとジュエリー:フェンディのサングラスは、独自のデザインと高品質なレンズが特徴です。ジュエリーも、洗練されたデザインで、特別な場面でのアクセントとして活躍します。

6. 毛皮製品

フェンディは、創業当初から毛皮製品に強みを持っています。高品質な毛皮と独自の技術を駆使して作られるフェンディの毛皮製品は、ブランドのラグジュアリーなイメージを象徴しています。

  • コートとジャケット:フェンディの毛皮コートとジャケットは、その卓越したクラフトマンシップと高品質な素材で知られています。エレガントで洗練されたデザインが特徴です。
  • アクセサリー:毛皮を使用した帽子やマフラー、バッグチャームなど、ユニークなアクセサリーも豊富に揃っています。

7. フレグランス

フェンディは、エレガントで魅力的なフレグランスも展開しており、ブランドのアイデンティティを香りでも表現しています。

  • レディースフレグランス:フェンディのレディースフレグランスは、華やかで官能的な香りが特徴です。特に「Fan di Fendi」シリーズが人気です。
  • メンズフレグランス:メンズフレグランスは、洗練された男性らしい香りが特徴です。「Fendi Uomo」シリーズなどが代表的です。

まとめ

フェンディは、その独自のデザインと高品質なクラフトマンシップで、ファッション業界において確固たる地位を築いています。レディースウェア、メンズウェア、バッグ、シューズ、アクセサリー、毛皮製品、フレグランスなど、多岐にわたる商品ラインナップは、常に革新と伝統のバランスを保ちながら進化を続けています。フェンディのアイテムは、その卓越したデザインと品質で、世界中のファッション愛好者から愛されています。

➡2001年3月留学生として来日
➡2016年8月3日アチーブ株式会社設立(人材紹介派遣会社)
➡2021年11月15日から古物市場で仕入れた商品を楽天やメルカリ、ebayで販売する副業を続けている
➡ブログでは、古物市場を利用して始められる副業についてや日々の気づきについて配信予定!

●趣味:読書と旅行、今まで約20カ国を旅している
●目標:
➡50才にFIRE
➡50才以降は世界中で講演活動、モチベーションアップのコーチや作家として活動する

●通じる言葉:韓国語(母国語)、日本語(ビジネスレベル)、英語(TOEIC880点)