セリーヌ(Celine)は、1945年にセリーヌ・ヴィピアナ(Celine Vipiana)と彼女の夫リチャードによって設立されました。
最初は高級な子供靴の専門店としてスタートし、その後、1960年代にはレディースファッションへと進出しました。
セリーヌはパリ発のブランドであり、そのエレガントでシンプルなデザインが特徴です。
1973年には、「馬車」ロゴが導入され、ブランドのアイコンとなりました。
1990年代には、セリーヌはLVMH(Moët Hennessy Louis Vuitton)グループの一部となり、さらなるグローバル展開を果たしました。
特に2008年にフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)がクリエイティブディレクターに就任してから、セリーヌはモダンでミニマリスティックなデザインで知られるようになり、ファッション界で高い評価を受けました。
2018年にはエディ・スリマン(Hedi Slimane)がその役職を引き継ぎ、彼の独特なビジョンで新たなセリーヌを打ち出しています。
本記事のテーマ
CELINE:セリーヌ ブランドヒストリーと主要ラインナップ
本記事の内容
1.創業者:セリーヌ・ヴィピアナ
2.ブランドの象徴
3.創業期と初期の成功(1945年 – 1960年代)
4.レディースファッションへの転向(1960年代 – 1970年代)
5.グローバル展開とLVMHグループへの加入(1980年代 – 1990年代)
6.フィービー・ファイロの時代(2008年 – 2018年)
7.エディ・スリマンの新時代(2018年 – 現在)
8.主要ラインナップ
1.創業者:セリーヌ・ヴィピアナ
創業者:セリーヌ・ヴィピアナ(Celine Vipiana)
セリーヌ・ヴィピアナ(Celine Vipiana)は、1915年にフランスで生まれました。彼女は幼少期からファッションに対する強い情熱を持ち、その情熱は彼女のキャリアの基盤となりました。
彼女のファッションセンスは、当時の流行やトレンドに左右されることなく、常にシンプルでエレガントなスタイルを貫いていました。
1945年、セリーヌは夫リチャード・ヴィピアナ(Richard Vipiana)と共に、パリのマルセイユ通り52番地に「セリーヌ・エピュール(Celine Epurer)」という子供靴専門店を開業しました。当時、子供向けの高品質な靴は珍しく、セリーヌの靴はすぐに高い評価を得ました。彼女のデザインは機能性と美しさを兼ね備えており、親たちからも支持されました。
セリーヌ・ヴィピアナは2007年に亡くなりましたが、彼女の遺産は今もなお生き続けています。彼女が築いたブランドの基盤は、現在のセリーヌの成功に大きく寄与しています。エレガンス、シンプルさ、高品質へのこだわりは、今もセリーヌのデザイン哲学の中心にあります。
2.ブランドの象徴
セリーヌ(Celine)は、エレガントで洗練されたデザインを特徴とするフランスのラグジュアリーブランドです。その独自のアイデンティティを表現するために、セリーヌは数々の象徴的なモチーフを使用してきました。以下では、セリーヌの代表的なモチーフについて詳しくご紹介します。
1. トリオンフ(Triomphe)
起源と特徴
トリオンフモチーフは、パリの凱旋門(Arc de Triomphe)の鎖からインスピレーションを受けています。凱旋門はナポレオンの勝利を記念するために建設され、フランスの歴史と文化を象徴する重要なモニュメントです。このモチーフは、ブランドの創業者であるセリーヌ・ヴィピアナ(Celine Vipiana)がパリのエレガンスと伝統をブランドに反映させるために採用しました。

デザインの詳細
- シンボル: トリオンフのシンボルは、二つのC字が向き合う形でデザインされており、バランスと対称性を重視した美しいパターンを作り出しています。
- 使用例: トリオンフのシンボルは、バッグ、ベルト、ジュエリーなどのアクセサリーに広く使用されています。特に「トリオンフバッグ」は、このモチーフを中心にデザインされたアイコンバッグです。
2. 馬車(Carriage)
起源と特徴
1973年に導入された馬車ロゴは、セリーヌのクラシックなエレガンスとフランスの貴族文化を象徴しています。このロゴは、パリのノートルダム大聖堂の鉄柵からインスピレーションを受け、ブランドの高級感と伝統を表現する重要な要素となりました。
デザインの詳細
- シンボル: 馬車ロゴは、セリーヌの製品にエレガントなアクセントを加えています。特にビンテージアイテムでは、このロゴが刻まれたアイテムが多く見られます。
- 使用例: 馬車ロゴは、バッグ、財布、スカーフなどのアクセサリーに広く使用されています。このロゴは、クラシックなデザインを好むファッション愛好家に支持されています。
3. マカダム柄(Macadam Pattern)
起源と特徴
1990年代に発表されたマカダム柄は、フランス語で「Macadam」と呼ばれるアスファルト舗装道路を連想させるデザインから名付けられました。この柄は、小さなリンクチェーンが繋がったような幾何学的なパターンが特徴です。

デザインの詳細
- パターン: マカダム柄は、全体に繰り返されるチェーンリンクパターンが印象的で、クラシックでタイムレスなデザインです。
- 使用例: マカダム柄は、バッグ、財布、スカーフなどのアクセサリーに多く使用されています。特にビンテージアイテムで人気があります。
4. C柄(C Pattern)
起源と特徴
C柄は、セリーヌのロゴを織り交ぜたデザインで、ブランド名「CELINE」の頭文字である「C」を繰り返し配置したパターンです。このモチーフは、特にフィービー・ファイロやエディ・スリマンの時代に多く使用され、ブランドのアイデンティティを強調する役割を果たしています。

デザインの詳細
- パターン: C柄は、シンプルでエレガントな印象を与えるデザインで、ブランドのモダンな美学を反映しています。
- 使用例: C柄は、バッグ、財布、ベルトなどのアクセサリーに広く使用されており、セリーヌのアイコンバッグにもこのパターンが取り入れられています。
まとめ
セリーヌの代表的なモチーフであるトリオンフ、馬車、マカダム柄、C柄は、それぞれ異なる時代とデザイン哲学を反映しながら、ブランドのアイデンティティを強調する重要な要素です。
これらのモチーフは、セリーヌの高品質な製品とエレガントなスタイルを象徴しており、ブランドの魅力を発信し続ける役割を果たしています。
3.創業期と初期の成功(1945年 – 1960年代)
創業の背景
1945年、セリーヌ・ヴィピアナ(Celine Vipiana)と夫リチャード・ヴィピアナ(Richard Vipiana)はパリに高級子供靴の専門店「セリーヌ・エピュール(Celine Epurer)」を開業しました。当時、子供向けの高品質な靴は珍しく、セリーヌの靴は瞬く間に人気となりました。
初期の展開
セリーヌの子供靴は、機能性と美しさを兼ね備えたデザインで、多くの親から支持を集めました。これにより、セリーヌは早い段階で成功を収め、ブランドの基盤を築きました。
4.レディースファッションへの転向(1960年代 – 1970年代)
レディースラインの導入
1960年代、セリーヌはレディースファッションへと進出しました。セリーヌ・ヴィピアナは、高品質な素材とシンプルなデザインを追求し、洗練されたアイテムを提供することに専念しました。特に、1967年に発表した「スポーティエレガンス(Sportif Elegance)」ラインは、女性たちのカジュアルながらもエレガントなスタイルを象徴するもので、多くの支持を得ました。
馬車ロゴの誕生
1973年、セリーヌはブランドの象徴となる「馬車」ロゴを導入しました。このロゴは、フランスの貴族文化とエレガンスを象徴し、ブランドのアイデンティティを確立する重要な要素となりました。

5.グローバル展開とLVMHグループへの加入(1980年代 – 1990年代)
国際的な成長
1980年代に入ると、セリーヌは国際的な展開を加速させ、ヨーロッパをはじめ、アメリカやアジア市場にも進出しました。この時期、セリーヌはバッグやアクセサリーなどの革製品にも注力し、ブランドの製品ラインを拡大しました。
LVMHグループへの加入
1996年、セリーヌはLVMH(Moët Hennessy Louis Vuitton)グループに加わりました。これにより、セリーヌはさらなる資金力とリソースを得て、グローバルなブランド展開を強化しました。
6.フィービー・ファイロの時代(2008年 – 2018年)
フィービー・ファイロの就任
2008年、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)がセリーヌのクリエイティブディレクターに就任しました。彼女はブランドのデザイン哲学を一新し、ミニマリスティックでモダンなスタイルを導入しました。
新しいデザイン哲学
ファイロの下で、セリーヌはシンプルでエレガントなデザインを追求し、特に「クラシックボックスバッグ」や「トリオバッグ」などのアイコンバッグが人気を集めました。彼女のデザインは、女性たちにとって実用的でありながらもスタイリッシュなアイテムを提供し、セリーヌは再び注目されるブランドとなりました。

7.エディ・スリマンの新時代(2018年 – 現在)
エディ・スリマンの就任
2018年、エディ・スリマン(Hedi Slimane)がセリーヌのクリエイティブディレクターに就任しました。彼は、ブランドのロゴを再設計し、「CELINE」の文字を強調することで、よりクリーンでモダンな印象を与えました。
メンズコレクションの導入
スリマンの下で、セリーヌは初めてメンズコレクションを導入しました。彼のデザインは、ロックなテイストと洗練されたシルエットが特徴で、セリーヌの新たな顧客層を開拓しました。
8.主要ラインナップ
1945年の創業以来、セリーヌは多様なラインナップを展開し、ファッション業界で確固たる地位を築いてきました。以下では、セリーヌの主要商品ラインナップについて詳細にご紹介します。
1. プレタポルテ(Ready-to-Wear)
セリーヌのプレタポルテコレクションは、エレガンスと機能性を兼ね備えたデザインが特徴です。シンプルながらも洗練されたシルエットと高品質な素材が、日常のワードローブに取り入れやすいアイテムを生み出しています。
- ドレスとトップス: セリーヌのドレスとトップスは、ミニマリスティックなデザインが特徴です。シルクやカシミアなどの高級素材を使用し、着心地と見た目の美しさを追求しています。
- パンツとスカート: パンツやスカートも、セリーヌらしいシンプルでエレガントなデザインが魅力です。特にテーラードパンツは、そのフィット感とスタイルで多くのファッション愛好家に支持されています。
2. バッグ
セリーヌのバッグコレクションは、ブランドの象徴ともいえる存在です。デザイン、機能性、素材のすべてにおいて卓越したクオリティを提供しています。

- ラゲージバッグ(Luggage Bag): セリーヌの代表的なアイコンバッグ。特徴的なシェイプと豊富なカラーバリエーションで、多くのセレブリティに愛用されています。
- クラシックボックスバッグ(Classic Box Bag): ミニマリスティックなデザインが特徴のこのバッグは、エレガントなシルエットと高品質なレザーで知られています。
- トリオバッグ(Trio Bag): 3つのポーチが一体となったデザインで、機能性とスタイルを両立。日常使いに最適な一品です。
3. シューズ
セリーヌのシューズコレクションは、ブーツ、パンプス、スニーカーなど多岐にわたり、そのすべてが高品質な素材と精巧なクラフトマンシップで作られています。

- ブーツ: セリーヌのブーツは、そのシンプルながらも洗練されたデザインで、様々なスタイルにマッチします。特にレザーやスエードを使用したモデルが人気です。
- パンプス: エレガントなデザインと快適な履き心地を兼ね備えたパンプスは、セリーヌの定番アイテムです。オフィスからパーティーまで幅広く活躍します。
- スニーカー: モダンでカジュアルなデザインのスニーカーも展開。高品質な素材と優れた履き心地で、日常のコーディネートに取り入れやすいです。
4. アクセサリー
セリーヌのアクセサリーラインは、ジュエリー、サングラス、ベルトなど、コーディネートを完成させるアイテムが揃っています。

- ジュエリー: シンプルでエレガントなデザインが特徴のジュエリーは、デイリー使いから特別な日まで幅広く対応。ゴールドやシルバーを基調としたアイテムが多いです。
- サングラス: トレンディでありながらもクラシックなデザインのサングラスは、セリーヌのアイコンアイテムの一つ。多様なフレームとレンズのオプションがあります。
- ベルト: 高品質なレザーを使用したベルトは、シンプルながらもスタイリッシュ。セリーヌのロゴがアクセントとなっています。

5. メンズコレクション
2018年からエディ・スリマン(Hedi Slimane)のもとで展開されているメンズコレクションは、ロックなテイストと洗練されたシルエットが特徴です。セリーヌのメンズアイテムもまた、エレガンスと機能性を兼ね備えています。
- テーラードスーツ: 細身のシルエットと高品質な素材で作られたスーツは、エレガントなスタイルを提供します。
- カジュアルウェア: Tシャツ、デニム、ジャケットなど、カジュアルながらも洗練されたアイテムが揃っています。
- アクセサリー: メンズアクセサリーも充実しており、バッグやシューズ、ジュエリーなど、多岐にわたるアイテムを展開しています。
まとめ
セリーヌの主要商品ラインナップは、エレガンスと機能性を両立したデザインが特徴です。プレタポルテからバッグ、シューズ、アクセサリー、そしてメンズコレクションまで、セリーヌは幅広いアイテムを提供し、多くのファッション愛好家に愛され続けています。高品質な素材と卓越したクラフトマンシップに支えられたセリーヌの製品は、どれもタイムレスな魅力を持ち、日常から特別なシーンまで幅広く対応します。
➡2001年3月留学生として来日
➡2016年8月3日アチーブ株式会社設立(人材紹介派遣会社)
➡2021年11月15日から古物市場で仕入れた商品を楽天やメルカリ、ebayで販売する副業を続けている
➡ブログでは、古物市場を利用して始められる副業についてや日々の気づきについて配信予定!
●趣味:読書と旅行、今まで約20カ国を旅している
●目標:
➡50才にFIRE
➡50才以降は世界中で講演活動、モチベーションアップのコーチや作家として活動する
●通じる言葉:韓国語(母国語)、日本語(ビジネスレベル)、英語(TOEIC880点)