ジバンシィ (Givenchy) は、1952年にフランスのデザイナー、ユベール・ド・ジバンシィによって創立されたファッションブランドです。
創業当時から、ジバンシィはエレガンスと洗練されたデザインで知られ、多くのファッションアイコンに愛されてきました。
ジバンシィの初のコレクションは、1952年にパリで発表されました。

このコレクションは、軽やかでリラックスしたシルエットが特徴であり、当時のファッション界に新しい風を吹き込みました。特に、彼の「ベティーナブラウス」は多くの人々に支持され、ブランドのアイコンとなりました。
1995年にユベール・ド・ジバンシィが引退した後、ブランドは数々の著名なデザイナーを迎え入れました。ジョン・ガリアーノ、アレキサンダー・マックイーン、ジュリアン・マクドナルド、リカルド・ティッシなどが後を継ぎ、ジバンシィの伝統を受け継ぎつつも現代的なアプローチを加えています。
本記事のテーマ
GIVENCHY:ジバンシィ ブランドヒストリーと主要ラインナップ
本記事の内容
1.創業者:ユベール・ド・ジバンシィ
2.ブランドの象徴
3.創業と初期の成功 (1952-1960年代)
4.成長と革新の時代 (1970-1980年代)
5.変革の時代 (1990-2000年代)
6.現代のジバンシィ (2010年代以降)
7.主要ラインナップ
1.創業者:ユベール・ド・ジバンシィ
ユベール・ド・ジバンシィ (Hubert de Givenchy) は、1927年2月21日にフランスのボーヴェで生まれました。
貴族の家系に生まれたジバンシィは、幼少期から美術や建築に興味を持ち、その洗練された感性を磨いていきました。
彼はパリのエコール・デ・ボザール(École des Beaux-Arts)で建築と美術を学び、この経験が後のデザインに大きな影響を与えることとなりました。
ジバンシィは、1940年代にパリの有名デザイナーであるロベール・ピゲやルシアン・ルロンのもとでキャリアをスタートさせました。そこでの経験を通じて、彼はファッションの技術やビジネスの基礎を学びました。
その後、彼はエルザ・スキャパレッリのアトリエで働き、彼女のアバンギャルドなスタイルに影響を受けました。
これにより、彼のデザインに独自の視点を加えることができたのです。
1952年、ユベール・ド・ジバンシィは自身のブランド「ジバンシィ (Givenchy)」を設立しました。彼の初めてのコレクションは、当時のファッション界に大きなインパクトを与えました。特に、彼が発表した「ベティーナブラウス」は、そのシンプルさとエレガンスが絶賛され、一躍注目を集めることとなりました。
2.ブランドの象徴
デザイン哲学とスタイル
ジバンシィのデザインは、シンプルでありながらも洗練されたエレガンスが特徴です。彼は「少ない方が豊かである(Less is more)」という考え方を持ち、過度な装飾を避ける一方で、上質な素材と巧みなカッティングによって独自の美学を追求しました。
彼のデザインは、体のラインを美しく見せるシルエットや、動きやすさを重視したスタイルが特徴です。彼の作品は、着る人の個性を引き立てるものであり、着ること自体が一つの芸術であるとされています。
ジバンシィは、エレガンスと洗練さを象徴するブランドとして、長い歴史と共に多くの象徴的なアイテムやデザインを生み出してきました。ここでは、ジバンシィを象徴する主要な要素について詳しく紹介します。
1. リトル・ブラック・ドレス
ジバンシィの最も象徴的なデザインの一つが、オードリー・ヘプバーンが映画『ティファニーで朝食を』で着用したリトル・ブラック・ドレスです。
このドレスは、シンプルでありながらもエレガントなデザインが特徴で、ジバンシィの美学を完璧に体現しています。黒のシルクサテンで仕立てられたこのドレスは、ファッション史においても重要な位置を占め、以降のデザイナーに大きな影響を与えました。
2. 「アンティゴナ」バッグ

「アンティゴナ」バッグは、ジバンシィのアクセサリーラインの中でも特に人気のあるアイテムです。
このバッグは、2010年に初めて発表され、そのモダンで洗練されたデザインが多くの人々に支持されています。特に、しっかりとした構造とジップディテールが特徴で、日常使いにも適した機能性を持ち合わせています。
3. ベティーナ・ブラウス
ジバンシィが1952年の初コレクションで発表した「ベティーナ・ブラウス」は、ブランドの象徴的なアイテムの一つです。
このブラウスは、シンプルでありながらも女性らしいエレガンスを備えており、ジバンシィのファッションに対する革新的なアプローチを示しています。リラックスしたシルエットと柔らかな素材使いが特徴で、多くの女性に支持されました。
4. ジバンシィのロゴ
ジバンシィのロゴもブランドを象徴する重要な要素です。
現在のロゴは、シンプルで洗練されたタイポグラフィーを使用しており、ジバンシィの美学を反映しています。このロゴは、製品のタグや広告、店舗のサインなどで広く使用され、ブランドのアイデンティティを確立しています。
5. 香水「ランテルディ」
1957年に発売されたジバンシィ初の香水「ランテルディ」は、ブランドを象徴する香水として今もなお人気があります。
オードリー・ヘプバーンがこの香水の顔となり、その後も多くの女性に愛用されています。「ランテルディ」は、ユニークで魅惑的な香りが特徴で、ジバンシィのエレガンスを香りで表現しています。
6. メンズウェアの象徴:ジェントルマン
ジバンシィのメンズウェアラインも、ブランドの象徴として重要な役割を果たしています。特に、「ジェントルマン」シリーズは、クラシックなテーラリングと現代的なスタイルを融合させたアイテムとして、多くの男性に愛されています。シンプルで洗練されたデザインは、ジバンシィのメンズファッションにおけるスタンダードを確立しています。
7. ホワイトシャツ
ユベール・ド・ジバンシィは、ホワイトシャツをファッションアイコンとして位置づけました。彼のデザインしたホワイトシャツは、シンプルでありながらも精緻なディテールを持ち、様々なスタイルに合わせやすいアイテムです。ホワイトシャツはジバンシィのコレクションにおいて頻繁に登場し、ブランドのスタイルを象徴しています。
8. 象徴的なデザイナーコラボレーション
ジバンシィは、歴代のデザイナーとのコラボレーションを通じて新しいスタイルを生み出してきました。特に、アレキサンダー・マックイーンやリカルド・ティッシの時代には、革新的で挑戦的なデザインが数多く発表されました。これらのコラボレーションは、ジバンシィのブランドイメージを刷新し、新たなファン層を開拓しました。
まとめ
ジバンシィは、そのエレガンスと革新性を象徴する数々のアイテムやデザインによって、長い歴史を誇るブランドです。
リトル・ブラック・ドレスや「アンティゴナ」バッグ、香水「ランテルディ」など、これらの象徴的なアイテムは、ジバンシィのスタイルと美学を体現し、ファッション界における地位を確立しています。ブランドは今後もその伝統を守りつつ、未来のファッションにおける新たな象徴を生み出し続けることでしょう。
3.創業と初期の成功 (1952-1960年代)
創業 (1952年)
- 創立者: ユベール・ド・ジバンシィは1952年にフランスのパリで自身のブランドを設立しました。彼は、優雅でシンプル、かつ革新的なデザインでファッション界に新たなスタイルをもたらしました。
- 初のコレクション: 1952年に発表した最初のコレクションで、ジバンシィは「ベティーナブラウス」を発表。このブラウスは、シンプルなラインと洗練されたスタイルで多くのファッション誌に取り上げられ、ブランドの名を一躍広めました。
オードリー・ヘプバーンとの関係
- 映画でのコラボレーション: ユベール・ド・ジバンシィは、1953年にオードリー・ヘプバーンと出会い、彼女が主演する映画『麗しのサブリナ』(1954年)で衣装を担当しました。この関係は長年にわたり続き、『ティファニーで朝食を』(1961年)や『パリで一緒に』(1964年)など、彼女の多くの作品でジバンシィのデザインが使用されました。
- ランテルディ: 1957年、ジバンシィはオードリー・ヘプバーンのために初の香水「ランテルディ」を作り出しました。この香水は商業化され、ジバンシィの香水ラインのスタートを切りました。
スタイルの確立
- シンプルで洗練されたデザイン: ジバンシィは「リトル・ブラック・ドレス」を通じて、シンプルさの中に潜むエレガンスを追求しました。彼のデザインは、機能性と美しさを兼ね備え、当時のファッション界で大きな注目を集めました。
4.成長と革新の時代 (1970-1980年代)
プレタポルテラインの展開
- 新しい市場: 1960年代後半から1970年代にかけて、ジバンシィはプレタポルテ(既製服)ラインを展開し、より多くの顧客層にアプローチを始めました。これにより、ジバンシィのファッションはより幅広い層に届くこととなりました。
- メンズウェア: 1973年にはメンズウェアのラインも開始し、男性向けのファッションにも進出しました。これにより、ジバンシィは男性市場でも人気を博しました。
革新と実験
- デザインの多様化: ジバンシィは1970年代から1980年代にかけて、さまざまな素材やシルエットを試み、ファッションの可能性を探求しました。特に、グラフィックプリントや大胆な色使いなど、新しいデザインアプローチを取り入れることで注目を集めました。
社会的影響
- 有名人との関係: ジバンシィのファッションは、多くのセレブリティや社会的リーダーに愛用されました。ジャクリーン・ケネディやグレース・ケリーなど、多くの著名人がジバンシィを支持しました。
5.変革の時代 (1990-2000年代)
ユベール・ド・ジバンシィの引退
- 引退: 1995年、ユベール・ド・ジバンシィはブランドのデザインディレクターを引退しました。彼の引退後も、ブランドは彼の精神を受け継ぎ続けました。
新たなデザイナーたち
ジョン・ガリアーノ (1995-1996): ガリアーノはジバンシィのクリエイティブディレクターを短期間務め、エキセントリックで独創的なデザインでブランドに新しい風を吹き込みました。
アレキサンダー・マックイーン (1996-2001): マックイーンは、彼の大胆なデザインと劇的なショーでジバンシィに新たな視点をもたらしました。彼の在任中、ジバンシィはより実験的なファッションを試みました。
ジュリアン・マクドナルド (2001-2004): マクドナルドは、ジバンシィにより華やかでグラマラスなスタイルを導入しました。
リカルド・ティッシ (2005-2017): ティッシは、ゴシック要素やストリートファッションを取り入れたデザインでブランドを再定義し、若い世代にも人気を広げました。
6.現代のジバンシィ (2010年代以降)
新たな時代の幕開け
クレア・ワイト・ケラー (2017-2020): 初の女性クリエイティブディレクターであるクレアは、彼女のデザインによりブランドにフェミニンなエレガンスとモダンな要素を融合させました。彼女はメーガン・マークルの結婚式のドレスを手掛けたことでも知られています。
マシュー・M・ウィリアムズ (2020-現在): ウィリアムズは、ストリートウェアとラグジュアリーの融合を得意とし、ジバンシィに新しいエネルギーを注入しています。彼のデザインは、より現代的で実験的なアプローチを持っています。
デジタル時代の進化
- オンラインプレゼンスの強化: 現代のジバンシィは、デジタルメディアを活用し、オンラインでの存在感を強化しています。ファッションショーのライブストリーミングやソーシャルメディアキャンペーンを通じて、世界中のファンとつながっています。
- サステイナビリティ: 現在のジバンシィは、環境に優しい素材の使用や製造プロセスの改善を通じて、サステイナビリティへの取り組みを強化しています。
7.主要ラインナップ
ジバンシィは、そのエレガントで洗練されたデザインで知られるフランスのラグジュアリーブランドです。長年にわたり、多くの象徴的なアイテムを生み出し、ファッション界に大きな影響を与えてきました。ここでは、ジバンシィの主要商品ラインナップをカテゴリーごとに詳しく紹介します。
1. ウィメンズウェア
オートクチュール
- 概要: ジバンシィは、創業以来、オートクチュール(高級注文服)の分野でその名を馳せてきました。これらのアイテムは、一流の職人による手作業で仕立てられ、顧客の体型や要望に合わせた唯一無二の服が作られます。
- 特徴: 高品質の素材と緻密なディテールが特徴で、特にイブニングガウンやカクテルドレスなどのフォーマルなアイテムが人気です。
プレタポルテ
- 概要: プレタポルテ(既製服)は、ジバンシィが提供する高級既製服ラインで、日常的に着用できるエレガントなスタイルを提案しています。
- 代表的なアイテム:
- ドレス: シンプルでありながら洗練されたデザインが多く、オフィスからパーティーまで幅広く着用可能です。
- ブラウスとトップス: フェミニンなシルエットと美しいディテールが特徴で、ジバンシィのクラシックなスタイルを反映しています。
- アウターウェア: トレンチコートやテーラードジャケットなど、クラシックなアイテムにモダンなアレンジが加えられています。
2. メンズウェア
プレタポルテ
- 概要: ジバンシィのメンズプレタポルテは、現代的で洗練されたスタイルを追求しており、日常の様々なシーンに対応するアイテムを提供しています。
- 代表的なアイテム:
- スーツとテーラードウェア: クラシックなカッティングとモダンなデザインを融合したスーツやジャケットは、ビジネスシーンにおいても高く評価されています。
- カジュアルウェア: スポーティなジャケットやカジュアルシャツ、パンツなど、幅広いスタイルがラインナップされています。
- スウェットシャツとTシャツ: ジバンシィのロゴやアイコニックなデザインが施されたアイテムは、ストリートスタイルとして人気です。
3. アクセサリー
バッグ
アンティゴナバッグ
特徴: しっかりとした構造と洗練されたデザインが特徴のこのバッグは、日常使いに適した機能性を備えています。
バリエーション: トートバッグ、クラッチバッグ、ショルダーバッグなど、様々なサイズとスタイルが展開されています。
ナイチンゲールバッグ
特徴: ソフトなレザーとシンプルなデザインが特徴で、持ち運びやすさとエレガンスを兼ね備えています。
バリエーション: カジュアルなデイリーバッグとして、様々な色や素材で提供されています。
シューズ

- スニーカー
- 特徴: ジバンシィのスニーカーは、ラグジュアリーな素材と現代的なデザインを組み合わせたものが多く、快適さとスタイルを両立しています。
- バリエーション: ローカットやハイカットのモデル、ジバンシィのロゴをあしらったものなど、多様なデザインがあります。
- ヒールとブーツ
- 特徴: エレガントなシルエットと高品質な素材が特徴で、フォーマルなシーンにぴったりです。
- バリエーション: クラシックなパンプスからモダンなデザインのブーツまで、幅広いスタイルがあります。
ジュエリーとアクセサリー
ジュエリー
特徴: ジバンシィのジュエリーは、シンプルでありながらも存在感のあるデザインが特徴で、日常使いから特別なシーンまで活躍します。
アイテム: ピアス、ブレスレット、ネックレスなどがあり、それぞれが独特のスタイルを持っています。
ベルトと財布
特徴: 高品質のレザーを使用したこれらのアクセサリーは、ジバンシィのロゴやシグネチャーデザインが施されています。
バリエーション: クラシックなものからトレンディなデザインまで、様々なスタイルがあります。
4. 香水
ランテルディ
- 概要: 「ランテルディ」は、ジバンシィ初の香水であり、オードリー・ヘプバーンのために作られた香水です。
- 特徴: フローラルとウッディノートが調和したエレガントな香りが特徴で、長年にわたり愛されています。
ジバンシィ・ジェントルマン
- 概要: ジバンシィ・ジェントルマンは、男性向けの香水として広く知られています。
- 特徴: ウッディとスパイシーなノートが特徴のこの香水は、力強さと洗練さを兼ね備えています。
他の人気フレグランス
- アマリジ: フローラルでフルーティな香りが特徴のこの香水は、女性らしさを引き立てます。
- ダリア・ディヴァン: ラグジュアリーでフェミニンな香りが特徴のこの香水は、特別な場面にぴったりです。
5. キッズウェア
- 概要: ジバンシィはキッズ向けのコレクションも展開しており、大人のコレクションを反映したデザインが特徴です。
- アイテム: ドレス、トップス、パンツ、スウェットシャツなどがあり、ジバンシィの象徴的なデザインが小さなサイズで楽しめます。
まとめ
ジバンシィの主要商品ラインナップは、ウィメンズウェア、メンズウェア、アクセサリー、香水、キッズウェアと多岐にわたります。これらのアイテムは、ジバンシィの持つエレガンスと洗練さを体現しており、多くの顧客に愛され続けています。ジバンシィは、時代を超えて多くの人々に影響を与え、ファッション界での地位を確立しています。今後もジバンシィは、その伝統を守りつつ、新しい挑戦を続けていくことでしょう。
➡2001年3月留学生として来日
➡2016年8月3日アチーブ株式会社設立(人材紹介派遣会社)
➡2021年11月15日から古物市場で仕入れた商品を楽天やメルカリ、ebayで販売する副業を続けている
➡ブログでは、古物市場を利用して始められる副業についてや日々の気づきについて配信予定!
●趣味:読書と旅行、今まで約20カ国を旅している
●目標:
➡50才にFIRE
➡50才以降は世界中で講演活動、モチベーションアップのコーチや作家として活動する
●通じる言葉:韓国語(母国語)、日本語(ビジネスレベル)、英語(TOEIC880点)