「憧れのハイブランドが格安で手に入る」──そんな甘い誘惑に惹かれて、つい購入してしまう「コピー品」や「偽物ブランド品」。
でもちょっと待ってください。その購入、実は法律違反かもしれません。
今回は、コピー品の購入や個人輸入にまつわる法律上のリスクや税関でのトラブル、n級などの用語の意味、販売サイトの実態まで、初心者にもわかりやすく解説します。

本記事のテーマ
n級とは?コピー品・偽物ブランドの危険性と個人輸入のリスクを徹底解説
1.コピー品を購入したら犯罪になるの?
2.n級ってなに?コピー品の“等級”に惑わされないで
3.なぜコピー品販売サイトは存在するのか?
4.コピー品の時計や財布個人輸入はOK?税関で止められるって本当?
5.コピー品はどこから来るの?流通ルートの裏側
6.まとめ:コピー品に手を出す前に知っておくべきこと
1.コピー品を購入したら犯罪になるの?
まず最も多くの人が疑問に思うのが「買っただけで犯罪になるの?」という点でしょう。

▶️ 結論:状況によっては“購入者”でも犯罪になる可能性があります!
日本の法律では、「個人で楽しむために1点だけ購入する」程度であれば、基本的に刑事罰の対象になることは少ないとされています。
しかし、次のようなケースでは処罰対象になる恐れがあります。
⚠️処罰対象となる可能性のあるケース
- 明らかに“転売目的”でコピー品を購入している場合
- 繰り返し何度もコピー品を輸入している場合
- 偽ブランド品と知っていながら購入した上、SNSなどで公開している場合
つまり「知らずに買ってしまった」では済まないケースがあるということです。
また、商標法・関税法・不正競争防止法など、関連する法律はいくつも存在します。
「偽物ブランドを買った」ことが犯罪になるかは、ケースによって異なるのです。
2.n級ってなに?コピー品の“等級”に惑わされないで
コピー品の通販サイトでよく目にする「n級」という表記。
他にも「S級」「スーパーコピー」「ランクA」など、聞いたことがあるかもしれません。
これらの用語はすべて偽物の“品質”を表している言葉です。

▶️n級とは?
「n級」は「ノーマル級」の略とされ、「見た目は似ているが、素材や品質が本物に遠い」ランクを指します。
上級になると「スーパーコピー」と称され、細部まで本物に似せて作られていることをアピールしてきますが、どれも正規品ではなく違法コピーであることに変わりはありません。
❗️重要なのは、「等級に関わらずすべて違法コピーである」という事実。
たとえ見た目が本物そっくりでも、コピー品はコピー品。
購入や使用には法的リスクがあることを認識しましょう。
3.なぜコピー品販売サイトは存在するのか?
「え?こんなに堂々と売ってるのに違法なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
コピー品販売サイトが存在し続けているのには、いくつかの“抜け道”があるのです。

▶️主な理由
- 海外サーバーで運営されている
- 日本の法律が及びにくく、摘発が難しい
- 運営元の所在が不明または偽装
- 個人名義や偽会社名を使っているケースも
- 少額決済や仮想通貨対応で身元を隠している
- 追跡困難な取引形態であることが多い
また、SNSやフリマアプリを利用して「正規品に見せかけた販売」をしているケースもあります。
このようなサイトを信用して購入してしまうと、届かない・偽物だった・返金されないなどのトラブルも頻発しています。
4.コピー品の時計や財布の個人輸入はOK?税関で止められるって本当?
「自分で海外から輸入すれば安く手に入るかも…」
そう考えてコピー品の時計や財布など個人輸入を試みる方もいますが、ここには大きなリスクが潜んでいます。

▶️ 税関での差し止め=リスクは非常に高い!
税関では、輸入される商品に対して商標侵害がないかをチェックしています。
ブランドのロゴマークやデザインが本物と似ていれば、コピー品と判断されて没収されることも。
さらに、以下のような対応を受ける可能性があります。
- 警告書が送られてくる
- 再犯の場合は調査対象に
- 罰金や刑事手続きに発展するケースも
❗️知らずに買った場合でも「知っていたとみなされる」ことがあるため、個人輸入は安易に行うべきではありません。
5.コピー品はどこから来るの?流通ルートの裏側
コピー品の多くは、中国・東南アジア・中東地域などから密かに輸出されています。

▶️流通ルートの一例
- 海外の工場で偽ブランド品を製造
- SNSや専門サイトで“バイヤー”が注文を受ける
- 個人宛に直接発送(国際郵便・転送サービスを利用)
- 国内で販売 or フリマアプリで再転売
中には空港での手荷物検査で見つかり、そのまま廃棄されたり、持ち込んだ本人が事情聴取を受けるケースもあります。
6.まとめ:コピー品に手を出す前に知っておくべきこと
コピー品は「安くてお得に見える」かもしれません。
ですがその裏には、法的リスク・社会的責任・トラブルの可能性が常に付きまとっています。
✅覚えておくべきポイント
- コピー品の購入は、状況次第で違法になる
- 「n級」などの表現に惑わされず、すべて偽物と認識すべき
- 海外サイトや個人輸入でも税関で止められる可能性がある
- 偽物を買うことでブランドや正規流通にも悪影響を与える
本物を正規のルートで手に入れることは、自分を守るだけでなく社会的な信用や安心にもつながります。
コピー品に関する注意喚起・法令情報が載っている公的機関のサイト
コピー品や偽物ブランドに関する情報を正しく知るためには、信頼できる公的機関の情報をチェックすることがとても重要です。
下記、初心者の方でもわかりやすく学べる公的機関のサイトをご紹介します。
🔹1. 財務省・税関「模倣品の水際取り締まり強化!」
▶ サイトURL:
https://www.customs.go.jp/mizugiwa/chiteki/pages/d_010/index.html
▶ ポイント:
- コピー品(模倣品)を海外から輸入することはたとえ個人利用目的でも原則NG
- 税関での取締の対象となり、没収・破棄・罰則の可能性も
- 実際の押収事例やQ&Aも掲載されていて非常にわかりやすい
💡 初心者におすすめ!「偽物を買ってもバレない」と思っている人ほど、必見の内容です。
🔹2. 消費者庁「偽サイトにご注意ください!」
▶ サイトURL:
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_033
▶ ポイント:
- 偽物商品を販売する「偽ショッピングサイト」についての注意喚起
- ブランド名を騙った通販サイトや、不自然に安すぎる価格設定などの特徴
- 実際の被害例や相談窓口の案内もあり、万が一のトラブル時に参考になります
💡 通販でのブランド品購入に不安がある方は、このページでサイトの見分け方を学ぶのがおすすめです。
🔹3. 特許庁「模倣品対策」特設ページ
▶ サイトURL:
https://www.jpo.go.jp/news/kokusai/mohouhin/index.html
▶ ポイント:
- 商標権・意匠権などの知的財産権に関する啓発ページ
- 偽物製造や販売の取り締まり、企業と連携した模倣品排除の取り組みを紹介
- 知的財産を守る重要性についても学べます
💡 「なぜコピー品が違法なのか?」を法律的な側面から学びたい方に最適です。
🔹4. 国民生活センター 越境消費者センター
▶ サイトURL:
https://www.ccj.kokusen.go.jp/jri_sysi?page=mhuhn
▶ ポイント:
- 偽物ブランド品に関する消費者からの相談事例を多数掲載
- コピー品を買ってしまった後の対処方法や相談窓口の紹介
- 被害に遭ったときにどこに相談すればいいかがわかる実用的な情報源
💡 コピー品に関する「困った!」「どうしよう!」というときは、ここをチェックすれば安心です。
🔹5. 警察庁 オークション詐欺・フリマサイト詐欺対策
▶ サイトURL:
https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/auction-fraud.html
▶ ポイント:
- ブランド偽物に関する刑事事件の摘発事例も紹介
- 商標権・著作権・意匠権などの刑事罰の適用対象についても明記
- コピー品販売はもちろん、悪質な輸入や所持でも摘発対象となるケースを紹介
💡 法的リスクについて具体的に学びたい人には有益な情報が得られます。
🔚まとめ:信頼できる情報源から知識を得よう
ブランドコピー品に手を出してしまう背景には、「知らなかった」「安いからいいと思った」という気持ちがあるかもしれません。
しかし、知らなかったでは済まされない時代になってきています。
正しい知識を得るためには、SNSや個人ブログではなく、公的機関の公式情報を確認する習慣をつけることが大切です。
ぜひ今回ご紹介したリンクをブックマークし、必要なときにいつでも確認できるようにしておきましょう。
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➡2001年3月留学生として来日
➡2016年8月3日アチーブ株式会社設立(人材紹介派遣会社)
➡2021年11月15日から古物市場で仕入れた商品を楽天やメルカリ、ebayで販売する副業を続けている
➡ブログでは、古物市場を利用して始められる副業についてや日々の気づきについて配信予定!
●趣味:読書と旅行、今まで約20カ国を旅している
●目標:
➡50才にFIRE
➡50才以降は世界中で講演活動、モチベーションアップのコーチや作家として活動する
●通じる言葉:韓国語(母国語)、日本語(ビジネスレベル)、英語(TOEIC880点)