PRADAプラダは世界的に有名な高級ブランドで、多くの人々に愛されています。 中古市場でも人気のブランドですが、その分コピー品や模倣品が数多く出回っています。
古物商を取得し中古ブランド品の販売を考えている方も、真贋知識を持っていないと偽物を仕入れてしまったり、誤って偽物を販売したりしてしまうと大変なトラブルになります。
この記事では、PRADAプラダを購入する際に本物かどうかを見極めるために知っておくべき基本の10のポイントをご紹介します。
本記事のテーマ
中古プラダの真贋を見極める!10のチェックポイントとは?
1.PRADAプラダについて
2.プラダ真贋の基本10のチェックポイント
3.プロによる評価サービスの利用
4.まとめ
1.PRADA プラダ について
プラダ(Prada)は、1913年にイタリア・ミラノで創業された高級ファッションブランドです。
創業者はマリオ・プラダ(Mario Prada)で、当初は高級革製品や旅行用バッグを取り扱う店としてスタートしました。特に品質の高い素材を使用した、エレガントで機能的なデザインが評価され、瞬く間に上流階級や王室からの支持を集めました。
1978年には、創業者の孫であるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)がブランドを引き継ぎ、プラダは世界的なファッションハウスへと成長します。
ミウッチャはクラシックなスタイルにモダンな要素を取り入れ、革新的な素材やデザインを採用したことで、一躍注目を浴びました。特に、1984年に発表された黒いナイロン素材のバックパックが大ヒットし、プラダは実用性とファッション性を兼ね備えたアイテムとして認知されます。
プラダの製品ラインには、ハンドバッグ、財布、靴、アクセサリー、洋服など幅広いアイテムがあり、シンプルで洗練された美学が特徴です。加えて、アートや建築とのコラボレーションも盛んに行っており、現代アートや文化とのつながりを重視する姿勢が、プラダの革新性を支えています。
今日、プラダはグローバルに展開しており、ファッション業界での地位を確固たるものにしています。
2.プラダ真贋の基本9つのチェックポイント
1.ロゴの確認
➀ロゴ『A』と『R』の確認

正規品は、「R」の部分に切れ込みが入っておりひし形に近い形状です。
「A」 の文字部分は2つありますが、正規品は真ん中の△部分が同じ大きさです。
*ただしRに関しては年代によってまっすぐの場合もありますので、注意してください。
②ロゴマーク(リボン部分)の確認

リボンの折り返し部分が、正規品はきれいな▲で折り返しがわかりますが、偽物は▲がなかったり ●形状となっています。
③ロゴプレート横のプレスの確認
正規品は、プレートを取り付ける際に機械でプレスをかけるため、薄く縦線が入っています。
④ロゴプレート裏の確認
正規品は、プレートより大きめの厚紙のようなものが入っています。
鉄板のように固いか何もない場合は偽物の可能性が高いです。
⑤ロゴ文字『PR』と『DA』の間隔の確認
正規品は、「PR A DA」のように前2文字とAをはさみ後ろ2文字の間隔にスペースがあるように見えます。すべて等間隔にみえたら偽物の可能性があります。
2.ギャランティカードの確認
➀ギャランティカードの鎖のデザインの確認

正規品は、鎖部分の結び目が奇麗にデザインされていますが、偽物は全体的にぼやけてにじんでいるように見えます。
②スキャン線の確認
正規品についているギャランティカードは、販売時にスキャンするため黒の磁気テープ部分にうっすら細い横キズが確認できますが、偽物は磁気テープではなくマットな素材やキズが確認できない場合があります。
*これはあくまで参考程度に見てみてください。
③ART. モデル番号の確認
ギャランティカードに記載されているART. 赤枠部分の番号をネットで検索すると同一商品が検索できます。商品とカードのモデル番号検索が違う場合は偽物の可能性があります。
アルファベットの最初の1文字で商品ジャンルがわかるようになっています。
B→バッグ M→小物・財布 MV→ポーチ類 V→メンズ
④MATERUALE 素材の確認
MATERIALEの項目は素材の記載があります。
・SAFFIANO(サフィアーノ)→型押し
・TESSUTO(テスート)→ナイロン
商品とカードの記載があっているか確認しましょう。
⑤COLORE 色の確認
商品に使用されている色の記載です。 NERO→黒 PEONIA→赤 BLUETTE→青
商品とカードの記載があっているか確認しましょう。
⑥印字の確認
ギャランティカードの記載文字の3つの印字ですが、本物は■のドットで文字形成がされているため、ルーペで見ると左画像のようにがたつきが見られます。■で形成されていなかったり文字が細く、間隔も等間隔でない文字で印字されている等は偽物の可能性があります。
⑦スタンプの確認
スタンプ部分には3つのパターンがあります。
1)購入日と購入店がスタンプで押されている場合。プラダの正規販売店で購入したものに押されます。
2)手書きで記入がある場合。海外製のものや流通時に直営店以外のルートを通っています。注意が必要です。
3)空白の場合。基本的に出所が不明と判断します。
⑧ギャランティカードの入っているカード袋の確認
ギャランティカードの袋の色は正規品は紺色です。中には水色の場合が正規品でもまれにあるようですが、コピー品の可能性が高いと判断してください。
3.ファスナー金具の確認
➀ファスナー製造社の確認
本物のメインファスナーは上記写真のように「riri」 か「Lampo」もしくは「IPI」社製を使用しています。上記以外や何も刻印が入っていない場合偽物の可能性が高いです。
※バッグの内側ポケットのファスナーなどは刻印がなくてもOKです。
②ファスナーのロゴ刻印の確認
ロゴの刻印は字体もロゴプレートと同様の字体となっています。
またプル根元部分の作りこみが粗い場合は偽物の可能性が高いです。
③ファスナーのメッキや刻印の作りの確認
ファスナーのメッキ部分が波打ったり剥がれたりしている場合やロゴの刻印の作りが荒い場合は偽物の可能性が高いです。
4.バッグの底鋲の確認
➀底鋲の確認
正規品は、バッグの底鋲も面取りされており指で触るとなめらかです。
またPRADA の刻印もしっかり刻印されています。
②底鋲の取付位置の確認
正規品は4つの角の底鋲とバッグの端までの間隔が狭く作られています。
5.キーリングの確認
キーリングのメッキの確認をしてみましょう。正規品は丁寧に作られていますが、偽物はメッキにムラがあったり浮いていたりします。
6.ボタン金具の確認
凹部分と凸部分をみると正規品は、ボタンの周囲に間隔を空けて点々があります。
また凹部分側ですが、しっかりとPRADAの刻印があり、中には留めるための2本の棒があります。
正規品は2本の棒の位置が「PRADA」のRとDの部分から反対側の「PRADA」のRとDの位置に伸びています。
7.素材・生地の確認
➀裏地の確認(ナイロン素材)
正規品は、ロゴ文字は『A』の横棒に玉(縦糸)があります。
②素材の確認(レザー素材)
正規品サフィアーノレザー(牛革に型押し加工を施した素材)を使用している場合は、ルーペで拡大してみると牛の毛穴が確認できます
8.タグの確認
➀白タグの確認
白タグは工場№を記載している白いタグです。バッグの内ポケット奥などに縫い付けてあります。
また数字は正規品はゴシック体(文字の縦横の太さが均一)フォントです。ゴシック体でないものやタグが無い場合は偽物の可能性が高いです。
②黒タグの確認
正規品のアウトレット品には黒い板状のタグが張り付けてある場合があります。
9.縫製の確認
正規品は、縫製の一縫いの長さや間隔が等しいです。
10.その他の確認
➀サイドホックの確認
バッグのサイド部分についているホック(スナップボタン)です。オスの部分の形やホックのエッジ部分を確認しましょう。本物はなめらかに加工されています。粗く作られている場合は偽物の可能性が高いです。
②ハンドル付け根の確認
ハンドル付根部分は、正規品は膨らみがあります。正規品は中にしっかりと芯が入っているため膨らんでいます。
3.プロによる真贋サービスの利用
もし中古ブランド品の販売を中心に行う場合は、真贋の判定は自分自身で知識を身に付ける必要がありますが、現在は真贋講習やAIでの真贋判定など、有料で行っていくれるサービスも数多く出ています。
まだはじめたばかりで真贋について不明な点がある場合は、他社の行っている真贋講習に参加したり、真贋サービスを利用するのも良いでしょう。
真贋サービスや講習については下記まとめておりますので、ご参考ください。
4.まとめ
今回は中古ブランド品の中でも人気の高いPRADAプラダについて真贋を見極めるポイントについてまとめました。
残念ながらPRADAプラダの偽物も市場では、多数出回っています。仕入れを行う際にはポイントをよく見て仕入れをしましょう。
➡2001年3月留学生として来日
➡2016年8月3日アチーブ株式会社設立(人材紹介派遣会社)
➡2021年11月15日から古物市場で仕入れた商品を楽天やメルカリ、ebayで販売する副業を続けている
➡ブログでは、古物市場を利用して始められる副業についてや日々の気づきについて配信予定!
●趣味:読書と旅行、今まで約20カ国を旅している
●目標:
➡50才にFIRE
➡50才以降は世界中で講演活動、モチベーションアップのコーチや作家として活動する
●通じる言葉:韓国語(母国語)、日本語(ビジネスレベル)、英語(TOEIC880点)